東京上野公園散歩の続き。
上野動物園の隣は夏目漱石の小説「こころ」でも登場する不忍池です。
夏は蓮の緑に覆われますが、
冬は薄い茶色の枯れ木の池に。これはこれで自然を感じられます。ビルが立ち並ぶ都会にこれだけ広い池があるロケーションはなかなかないですね。
池の脇には駅伝の碑、
そして池の中に弁天島にはめがねの碑や
ふぐ供養碑などの10を超える記念碑があります。
都会のオアシス的なこの地にいろいろ記念碑を立てたくなるのでしょうか?
近年の下町の文化や風俗を後世に伝えるためにつくられた博物館だとか。
(今はリニューアル中で2026年3月まで閉館だそうです)
自転車に乗っているのは移動紙芝居の道具。紙芝居って図書館などのイベントで少し残っているかもしれませんが20代以下だと知らないかもしれませんね。昔は放課後時間、オジサンがこの自転車で空き地に乗り付けると、小学生が集まってくるというもの。箱を開くと紙芝居ステージと駄菓子が出てきて、菓子を買った人が見れるというルール。つまり、子供向けのビジネスでした。1950~60年代が全盛期。やっとテレビが普及したころでゲームやスマホがない時代、中学受験もなく塾に行く人もほとんどいない放課後の娯楽として大活躍だったんでしょうね。自分が子供だった1970年後半だと既に廃れていたのですが祖母の家に近くには来てましたね。ソースせんべいや水飴などの10円、20円の駄菓子なので有料だけど誰もが楽しめるものでしたね。自分は紙芝居の内容より梅ジャムの酸っぱさしか記憶に残っていませんが。
こちらは駄菓子屋。自分が知っているのはもっと後の時代のものですが壁にまで売り物をディスプレイするスタイル、今でもワクワクしますね。
奥野写真背景が上手く馴染んでいて路地裏の雰囲気が良く出てますね。
先頭の番台。そもそもスーパーではない、いわゆる「銭湯」が減っていますが、番台越しに隣のエリアが少しだけ見えるこのタイプ、ちょっとドキドキ感がありましたね。
1960から70年くらいを再現している部屋ですね。
足踏みミシンです。小学校にありました。今の子供も足の動きに連動して動いているのを見ると感動するかも。"SINGER"のロゴが懐かしいです。
これは電気炊飯釜。保温機能はなく炊いた後はお櫃(おひつ)に移してましたね。
ブラウン管テレビ。チャンネルを「回す」時代でしたね。
炊飯器もそうでしたが、こちらも昔のロゴの東芝。昔、TBSの日曜劇場のオープニングで流れていた「みんなみんな東芝、東芝のマーク」の曲を思い出しますね。このロゴは1984年に東京芝浦電気から東芝に変わったころから段々と頻度が下がりましたが自分が90年代に入社したころは製図用紙とかにまだ使われていましたね。
博物館のそばにあるオークラ劇場。文化の香り高い上野公園らしいなと思ったら、アダルト系の映画館でした。というか、まだこの令和時代にいわゆるピンク映画の映画館があることに驚きです。ある意味、昭和の遺産を残している劇場とも言えますね。
ただ、ここは別の目的でも使われているところなので中に入るのは注意が必要そうですが。。。
そして、大トリは西郷隆盛さん。上野公園を代表する銅像ですね。亡くなった後、江戸城無血開城の立役者として活躍した功績を讃え、銅像を建てたいということになったが西南戦争でお上に反旗を翻したということで江戸城そばに立てることは反対され、無血開城後に行われた戊辰戦争の舞台になった上野が選定されたそうです。
製作者は智恵子抄で有名な高村光太郎の父親、高村光雲。なんか最近は大蔵大臣のイメージがありますが。
こちらは渋谷ハチ公に次ぐ日本で二番目に有名な犬の銅像ですね。
ということで上野公園シリーズも終了。上野は花見の時期に必ず中継される場所ですが
いろんなイベントも行われていて、
この時は錦鯉のイベントでした。
美術館、博物館、動物園、野球場、東照宮にイベント会場、もちろん公園なので緑もあるし、カフェもある。
本当、老若男女問わず楽しめるいろんなものが揃っているのが上野公園です。
ディズニーやスカイツリー、銀座や渋谷とは違った意味で楽しめる観光スポットなので東京に来た時は是非足を運んでほしいですね。