2021年の妄想ブログ:
テープ起こし=会議などの録音音声をテキストに起こす仕事(文字起こし)は、現在も残っている重要な仕事だ。
近年、AIの音声認識精度が飛躍的に向上したため、自動AIツールでテープ起こしというケースも増えた。AIと"人力"で行った場合との誤認識率の差はかなり縮まったが、大切な会議の議事録などでは、AI適用に慎重な人も多く、"人力"のテープ起こしは需要があるようだ。
そんな中、最近話題になっているのが、視覚障害者によるテープ起こしだ。
以前から、視覚障害者によるテープ起こしのビジネスはあった。
ここでは、音声を聞いて、テキストをキーボードで入力後、音声読み上げソフトで結果を確認するという手法で、最低限、キーボードを入力するスキルが必要であった。
しかし、今注目されている手法では、音声が流れた後、その部分をAIでテープ起こしした文章をテキストを読み上げて、正しくテキスト変換できているかを視覚障害者がチェックする方式だ。
もし、間違っていれば、該当箇所を「言葉」で説明するだけで、修正ができるので、キーボード入力のスキルは必要なく、パソコンになじみがなかった年齢の高い方でも、この仕事ができるというメリットがあるのだ。
また、必要な機材もスマホだけでOK。スマホは既に持っている人も多いので投資額はゼロ円というのも大きなメリットだ。
もともと、視覚に障害がある分、聴覚が人より優れていることもあるので、テープ起こしはその長所を生かした良い仕事ではあります。これに加え、この仕事は在宅ワーク可能で、外出が制限される視覚障害者に向いている仕事とも言えます。その仕事が、さらにスキルのハードルも下がったということで、ちょっと話題になっているようですね。