2025年の妄想ブログ:
2025年の現代において、AI〇〇は何も珍しくはないが最近ニュースになっていたAI人事システムは少し興味深い試みだった。
よくあるAI人事システムでは売り上げなどの成果物の他、勤務年数、勤務時間、取得資格など定量化(数値化)できるものをインプットとし、ベテラン評価者の評価結果を学習データとしてAIに学ばせて、その人事評価スキルを模倣するシステムが多かった。
しかし、定量化できる指標による評価ではどうしても限界があるということで、牽引力、交渉力、勤務態度などの人が行う定性評価と組み合わせることが多いそうだ。
これに対しこのニュースで紹介した仕組みでは、上記の取得資格、成果物の数値に加え、上司、同僚、部下人が行う20の定性評価項目に対する10段階評価の数値もインプットに加えて、AI判定する方式を取っている。
それにしても人が行う評価? 甘くつける人、厳しめにつける人もいるのに、そんなのが当てになるのか? 好き嫌いにもよっても変わるし、いくら同僚や部下が加わった「360度」評価でも、基準がブレブレのインプットを使う人事評価システムが上手くいくのかと思っていたら、根本的に考え方が違っていました。
このシステムは人事評価を数値化するのが目的ではなく、売り上げ等の成果物と各人からの人事評価の総和が最大になるような組織構成と所属メンバーの見直しを提案する人事システムだそうです。
半期ごとにこのAIの提案に合わせて組織を改変。3年目にして、社内他協力企業5社全てにて効果が確認されたということでサービスインしたそうです。
AIが提案する組織見直しは、1回で15から20%の人事異動するという結構大きなもので、かなり多くの人が衝撃を受けるようですが約8割は満足しているとか。
もしかしたら、コネ人事より透明性が高いということで多くの人が納得しているのかもしれませんね。