2022年の妄想ブログ:
昭和のころ、欧米の映画で、一人暮らしの引越しの荷物はトランク一つというシーンを良く見かけた。テレビ、冷蔵庫、洋服、、、日本人の感覚で考えたら、荷物がそれだけというのは、家出少年か、借金取りに追われているとかの事情でもない限り、絶対ありえないと思っていた。
しかし、今ならばミニマリストでなくても、テレビも電話もPCもスマホひとつで済むし、冷蔵庫は無くても夜でもコンビニで食べ物は手に入るし、洋服もサブスクリプションのレンタルがあったりするので、トランク一つとはいかないまでも、段ボール3箱くらいの引越しが、それほど特別なことではなくなってきたようですね。
そんな事情を反映して始まったのが「ルーレットシェアルーム」というサービスだ。
このサービスはその名の通り、3か月ごとに部屋がランダムに変わるというもの。
ある月は〇〇駅から徒歩3分の狭めの部屋、ある月は△△駅から徒歩15分だが緑地が近い静かな部屋、ある月は夜景がきれいな10階の部屋という感じ。
ルームメイトは全員このサービスの場合もあれば、数人だけ、このサービスというケースもある。また、中にはルームシェアというより、昔ながらの下宿というのもあるとか。
家賃は定額で、割り当てられる部屋は普通に借りたときの家賃の70%から150%の部屋。
損したなという月もあれば、得したなという月もあるが、2年使うと平均して110%くらいになるように乱数調整されているそうだ。ちょっとだけ得だそうだ。
ビジネスの仕組みとしては、このサービス運営会社が代行して借りて、サービス利用者にまた貸しすることになる。大家から見た場合、空きの期間を減らすことと、若干人気の無い部屋でも借りてもらえるので、市場の家賃より安めに貸し出しているそうだ。このため、サービス運営会社の手数料を引いても、サービス利用者は少しお得に借りられるというわけだ。
エリアは東京23区+周辺市区町村だが、学生を中心に人気が高く、今はキャンセル待ちだそうだ。
なお、この3カ月は長いと感じるか、短いと感じるかは、意外とルームメイトで決まるとか。住めば、どこでも都なのかも。