2003年3月、ベルギー、ドイツに、初の海外出張に行きました。
ブリュッセルのホテルをベースに、欧州の協力会社とミーティングや現地調査をした後、CeBIT(IT系のエキスポ)見学のため、ドイツのハノーファーに行きました。
移動は現地スタッフのクルマに同乗。欧州の各国を繋ぐ高速道路でオランダを経由してドイツに入りました。
EUの国々は、国境施設はないので、道路わきの看板で国が変わったことを知ります。日本の隣の都道府県に入るときの感覚で、あまりワクワク感はありません。しかし、ドイツは、入った瞬間、走行時の騒音が小さくなります。これは道路のアスファルトの状態が良いためですね。また、周りのクルマも含め、走行速度が一挙に上がります。さすが、ドイツのアウトバーン、ちょっとワクワクします。
同乗しているクルマは210から220km/hくらいで走行していましたが、窓の外を流れる景色が新幹線を思い出させる速さですね。しかし、そのクルマの横を物凄いスピードで追い抜くBMW。おそらく280km/h以上? なんか日本とは次元の違う世界ですね。
そんなドイツらしさを体験した後、6時間かけてハノーファーに到着。
CeBIT会場で、現地のライバル製品をチェックしてきました。
そして、その日の夜、会社から緊急帰国命令のメールが届きました。
とうとう、U.S.がイラクに対して最終通告。多国籍軍を派遣していたNATO各国も危険ということで、24時間以内に出国しろという命令が出ました。
当時、北朝鮮のミサイル発射問題もくすぶっていたので、同行したベルギーのオフィスのメンバーは、ヨーロッパより日本のほうが危険ではと納得していませんでしたが、業務命令なので、泣く泣く帰ることに。
次の朝、6時間かけてブリュッセルに戻り、ホテルで荷物を受け取り、ブリュッセルの空港へ。緊急入手したANAの航空券はブリュッセルの直行便ではないので、ドイツのフランクフルト空港で乗り継ぎ、成田に到着。そして電車に乗って、自宅に着いた時は出発から23時間経過していました。クルマで6時間、フライトで12時間、電車で2時間と非常にハードな旅でした。
今となっては良い思い出ですが、よく考えると、仕事をしたという思い出ではないですね。
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