先日、ビールの話を書いたら、イギリスのクリスマスイブでの出来事を思い出した。
イギリスのクリスマスイブは昭和の日本で言うと大晦日?
小売店だけでなく、スーパーやレストランは昼過ぎには店じまいで、やっているのはイギリス名物のPubくらい。
そこでイングランドの地方都市にある、ごくごく普通のPubで一人酒をすることにしました。
Pubでは現金前払い。一人でもぷらっと入れて、ぷらっと帰れる気軽な店ですね。
基本、立ち飲みで、カウンターか、背の高い丸テーブル。
つまみはナッツ類の乾きものが少々あるくらいです。
(今はそうでない店も増えているとか)
どちらかというと、会社の愚痴や馬鹿話がツマミで、音楽よりも人々のガヤガヤと笑い声がBGM。
頼むのはもちろん、ギネス。1パイント(=568ml)を注文。
一人、メモ帳に旅の記録を書いていると、50代くらいのオジサン2人が話かけてきた。
「お兄ちゃん、学生か? どこからきたんだい?(もちろん、英語で)」
「大学生だ。日本から来た。富士山の近くに住んでいる。」
「そうか、富士山か。いいねぇ。ここは一杯おごってやる。」
「おぁ、ありがとう。あいむハッピーだ。」
という感じに。
この後、故郷の名物は何かとか、「東京ナイフ」という日本のバンドを知っているか(全然知らなかったが、あとで調べたら少年ナイフというバンドがイギリスでメジャーデビューしていた)とかを話していたが、ビールが進むと下ネタばかりに。
どこどこのおねえちゃんがエロいとか。
俺たちの〇〇はでかいぞとか。(〇〇は聞き取れなかったですが、たぶんアレです)
長くキープできるとか。(このときのitは何を指すんだ?)
そして、10時を過ぎるころ、オジサンたちは、
「明日は仕事があるから、そろそろ帰るわ。楽しかったぜ。」
「(クリスマスに)仕事?」
「そう。おれたちゃモンク(修道士)だ。We are monks! 」
ある意味、心に残るクリスマスイブの話でした。
(先日まで、すっかり忘れていましたが。)