未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

社員とは経営者と株主のこと

ちょっと前のニュースですが、この記事の中の一文が衝撃でした。

news.yahoo.co.jp

欧米といわず日本の民法もそう規定しているのですが、

社員は経営者と株主のことを言うわけです。

確かに言われ見ればそうです。労働者は「会社の人間」ではないのですから。

でも、改めて言われると目から鱗の一言、いや正確には最近感じていたモヤモヤを明確にしてくれた言葉ですね。

 

会社に就職する=社員になるというイメージは自分だけでなく、多くの日本人が考える一般的な認識でしょう。

 

就職のとき、当然雇用契約を結びますが、そこに社員になるとは一言も書いていませんが、契約を結んだ瞬間(正確には試用期間を終えた瞬間)社員になったと感じているでしょうね。

 

そして、社員という言葉はその会社に属し、会社の命令に応じ、会社のために働き、会社のために素行を良くするのは当然だという呪詛が込められているような気がします。

 

それゆえ、ブラック労働をすることも仕方ないと思い、させる方もそれが正しいと思える。最近はサービス残業に対してはマシになってきたと思うが、金を払っていれば長時間残業はブラックではないと考えが相変わらず残っているような気がします。 

 

さらに、この記事の中ではこんなことも言っています。

労働者というのは、企業横断型の労働組合からやって来て、

労務を提供する代わりにお金を払うことを約束した人です。

つまり、雇用契約とは労働者が提供する労務と会社が支払う賃金との取引

取引ということは、対等な上下の無い立場なんですね。

だから、残業ややりたくない仕事は労働者側から交渉して断ることもできるはずです。

 

とは言っても、雇う、雇われるの権限の非対称性だけでなく、上司は文字通り「上」、部下は文字通り「下」の立場であると考えは上司にも部下(労働者)にも浸透していて、上下関係が構築されていて「残業は断ってもいいけど(出世したければ)、、、」という感じですね。

 

もちろん、欧米でも雇用者と雇い主(または管理職)と完全な対等な関係かというとそうではないですが、少なくとも従順さではなく仕事の成果で評価されるので、労働者には嫌なことを嫌と言える権利があるので、日本よりは対等な関係ではありますね。

 

そんな日本だけど、最近は「出世したくない」(そのうち何割かは出世したくてもポストがないので諦めているケースを含みますが)という考えの人も増え、残業をやりたくないと主張できる人も僅かだが増えてきているとか。あと、もう5年くらいはかかるかもしれませんが、長時間労働が良いことではないという意見が過半数を超えるように早くなって欲しいですね。

 

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(Picture By Pixabay)

 

今週のお題「花粉」

昔は冬の寒さが緩み、花が咲きだすということで散歩、旅行に行きたくなる季節でしたが、花粉症になった今となっては夏や冬よりきつい季節ですね。

しかし、今年は普段からマスクをつけるのに慣れたので、常時着用するようにしたら例年より症状が軽い感じがします。(本格的な季節はこれからで、今年は花粉の量が少ないだけかもしれませんが)

クルマの上に花粉が降り積もるのがわかる時期になっても、これくらいの症状で済んでくれればと祈るばかりです。