毎朝仕事前のウォームアップや仕事中の息抜き目的でビジネス系のニュースに目を通すが、
「万年最下位の営業が本部長まで上り詰めたワケ」
「〇〇に絞ったら年収〇〇億円のビジネスに」
などの成功ストーリーや、
「できる上司が部下に指示するときに注意する3つのこと」
「上司からの評価が上がる〇〇をしない新入社員」
というようなビジネスアドバイスや自己啓発の記事を良く読んでいる。
一口にビジネスと言ってもエンジニアなのか、営業なのか、経理なのかの職種や、また管理職なのか、専門職なのか、経営層なのか職責で全然求められるスキル、考え方、心構えは変わってくるので全ての記事が自分の現在や将来的に進みたい仕事に役立つとは限らないですね。
さらに個人の成功例をベースにしている記事では、人に話した時に面白い、衝撃的、意外性があるとか何らか気を引く考え方やエピソードを中心に書かれているものが多い。
例えば、
「たった半年毎日30分の英語勉強で外資系営業に転職できた」
「3歳になる子供の絵本でプログラミングを学んだ」
僅かな努力で大きな成果が得られるとか、幼児の本が高度なスキルを身に付ける役に立つなどインパクトが大きいですね。
そして、これらは30分の勉強とか絵本で学ぶとか自分でもやればできるかなと思える敷居の低さもあります。
しかし、30分というのは毎日の勉強の最低時間で日によっては4時間以上勉強する日もあったり、絵本はコツを掴むためのヒントでしかなく裏では別の教本で勉強していたりして、このエピソードのことだけで成功に達しているわけではないでしょうね。
さらに、前者ならば英語以外にも物おじせず自己主張できるとか、後者ならばもともと論理的思考が得意だったとか、記事になっていない努力や素養を持っていたりとか。
やはり、これだけやれば成功するという秘訣が書いてある記事がゴロゴロ転がっているわけではないですね。そりゃそうだ、これでうまくいけば成功して大金持ちだらけだ。
とは言っても、これらの記事は役に立たない、意味ないと斜に構えて否定するだけというのもどうかな?と思う。
なんだかんだ言って、これを書いている人(or 書かれている人)は何らかの成功していて、その成功に繋がる過程で強く感じた何かを表現しているので全く意味ないってことはないでしょう。
100%信者になるのは良くないかもしれないけど、10%くらいは役立つだろうという気持ちで読んで、10%はなんらかの気づきに繋がればOKと思うのが良いかも。
今週のお題「575」
シカゴ街 歩くだけでも 成功者
写真は冬のシカゴです。東京もそうですが、高層のオフィスビルが並ぶ通りを歩くだけで成功者の気分が味わえます。都会に人が来たくなる若者の気持ちが良くわかります。