今週のお題「やり込んだゲーム」
前回の続き。
任天堂ドンキーコングが登場したのが1981年。その後、そっくりのクレイジーコングというゲームが近くの古物商(どちらかと言えば雑貨屋)に置かれるようになった。
ドンキーコングは1ゲーム100円だったけど、クレイジーコングは50円だった。
両者は本当によく似ていたが、クレイジーコング側が色遣いやアニメの雑さ、音楽の安っぽさなどからパチモン(偽物)だというのはよくわかった。今はインターネットですぐに調べられるが、当時こんなマイナーな疑問に答えるテレビ番組や雑誌などはなく、人づての噂だけで判断した時代だ。
一方、裏技も同様でゲーム雑誌が出る前だったので頼みの綱は友人の情報だけであったが、それでも広まっていました。クレイジーコングだけの裏技でこの動画でも再現しているが、最初の梯子を上った後、「半ずらし状態」で右側にジャンプするとこの面(ステージ)はクリアできるという裏技はみんな知っていましたね。
ちなみにクレイジーコングは勝手にコピー、開発したものだが、事後承諾でその後任天堂が北米以外の海外で販売することを許可したようだ。しかし、北米でも流通するようになり結果的に違法品となったそうだ。
そして翌年1982年に衝撃的だったのはナムコのポールポジション。レースゲームですが本格的な3D表現のゲームの登場です。しかも、マルボロやペプシなどの看板が(正式ライセンスモノか不明ですが)リアル感をアップしてました。
さらに次の年の1983年に登場したゼビウスはさらに衝撃でした。
映像のクォリティーが一気に2世代くらい進化しました。
地上の背景が丁寧に描かれていること。謎多きナスカの地上絵が採用されているのは「中二」心をそそりましたね。(実際、このゲームにはまっていたのは中学二年から三年くらいだったので)
機体や地上兵器の陰影表現、怪しく赤く光るランプや地下から現れる塔みたいな兵器の伸びる影の演出、破壊された地上兵器の残骸が残ること、このリアルさが斬新でした。
そして、忘れてはならないのは巨大戦艦アンドアジェネシス。それまで敵は自分と同じか2倍程度の大きさくらいというのが常識でしたが、自分の何十倍もある敵が登場するというのは本当大きなインパクトで、さらにその巨大な敵を自分の手で沈めることができる爽快感は格別でしたね。
一方、この1983年に任天堂からファミリーコンピューター、いわゆるファミコンが発売された。流石に業務用のゲーム専用機ほどではないが、家庭のテレビでもかなり綺麗な映像でかつ音楽の表現力もアップし、自宅でも本格的にテレビゲームが楽しめるようになった。また、NEC PC-8801mk2、富士通 FM-7、SHARP X1などのパソコンが売り上げを伸ばし始めたころでパソコン向けの名作ゲームも徐々に登場し始めました。
その後も専用機としてのゲーム機はどんどん進化し、自分が座っている筐体が動くセガのスペースハリアーや、3画面美麗な映像と迫力のサウンドシステムのシューティングゲームのタイトーのダライアスなどが出てきますが、個人的にやりこむゲームは自宅でという感じにシフトしていきました。
そのころから40年近く経ち、昔ながらの駄菓子屋そのものもなくなり、ゲームセンターもご無沙汰していますが、新作ゲームを見つけるたびに興奮し、友人たちと語り合ったあの頃が懐かしいですね。