2030年の妄想ブログ:
歳を重ねると10年ってあっという間だが、その10年前で大きく変わることっていろいろありますね。公衆電話がいつの間にか携帯になり、さらにスマホになったとか。
今回は10年前で考えられない紙に関する2030年の常識について語ってみます。
紙のパンフレット禁止
昔は博物館や美術館、役所に企業のパンフレット、展示会の製品チラシ、選挙や市民団体の活動チラシ等みんな紙でしたが、紙印刷について税金を課す法律が施行されて以来、すっかり見なくなりましたね。この法律は日本のエコに対する本気度を世界に示すということで2027年に立案されたもので、中小の印刷会社から大反対がありましたが、結局世界的なエコ潮流が勝り翌年成立しました。
この法律では無料での配布物で紙の印刷物を使うのは禁止。だから10円でも値段がついているか手書きならば大量に無駄に配布されることはないということでOKだそうです。
確かに昔はタダだから貰うが、大して読みもしないでゴミ箱に大量に捨てられるシーンをよく見ていたので、印刷会社には悪いですが本当これは良い法律だと思いましたね。
瓶やラップの紙ラベルがなくなる
昔はお酒やジャムの瓶には紙ラベルが貼られていて、ゴミ捨前に水につけてふやかしてから紙ラベルを剥がしていましたが、時々剝がれにくい瓶があったりして(特に輸入物は)大変でしたね。また、総菜などのラップやプラ容器に商品名や成分表などが書かれた紙ラベルが貼られていましたが、これはゴミ出しの時に剥がしにくいだけでなく、液漏れ防止のビニール袋に総菜を入れて取り出すときシールが袋に張り付いて取り出しにくいという問題がありました。
これが今では瓶やラップに直接印刷されるようになったのは本当嬉しいです。その割合は9割くらいで、今でも紙ラベルを使っている瓶は伝統を重んじる5,000円を超えるワインや日本酒くらいですね。確かに直接印刷よりも紙ラベルのほうがデザイン性や高級感がありますが、消費者側の利便性という意味ではやはり直接印刷が上ですね。
プラスチックトレイが強化紙に
コロッケ、煮物等の総菜、弁当、刺身などの魚介類の容器として長い間使われてきたプラスチック容器もここ数年で姿を消しました。代わりに登場したのが強化紙を使ったトレイや袋です。
昔は夕方の割引タイムにちょくちょく総菜を買ったりすると、週1回のプラスチックゴミの日に大量なゴミが発生していました。このプラ容器は形状がバラバラでしかも丈夫なため、コンパクトに圧縮することができず、かさばっていました。しかも透明のプラ容器は縁が丸くしてあっても尖っていて、ゴミ袋を突き破ることもしばしば。
それを思うと紙はいいですね。強化紙とはいえ簡単に折り曲げられるのでコンパクトできるし、しかも回収回数が多い普通の可燃ゴミとして出せるので本当助かりますね。