前回の石川町駅散歩のつづき。
1874年(明治7年)にイギリスで始まったローンテニスが、1876年(明治9年)に横浜に伝わり、山手公園の中にテニスコートが2面つくられ、ここからテニスが全国に広まりました。
ローン(芝生)テニスは、いわゆる現在のテニスのこと。近代のルールが確立して正式にイギリスで誕生してから2年後には日本に伝わっていたんですね。
こちらのコートは横浜市在住か、在勤、在学の人ならば予約して使えるようです。
1面2時間で2,200円で発祥の地でテニスができるのはいいかもしれません。
そのそばにあるのはテニス発祥記念館。
イギリスというより、一昔前のアメリカという感じの建物ですね。
こちらには当時のテニスファッションや
ラケットの変遷などが展示されています。
そして、こちらは旧山手68番館。テニス利用の受付や更衣室、シャワーはここにあります。横浜市民だったときに使っておけばよかったと少し反省。
また、この山手公園は日本初の洋式公園だとか。
少しだけ、その名残が残っています。
ここは日本吹奏楽の発祥の地。
妙香寺のホームページによると、明治2年、薩摩の軍学生30名がこの寺でイギリス海軍の軍楽長フェントン氏の指導を受けたのが始まりだとか。
そして、ここは君が代の由緒地となっている。Wikipediaによると、同年にイギリス王室の訪問を前に国家がないのは遺憾だということでフェントンが「君が代」を歌詞に選び、作曲したとのが始まりだとか。その後、西洋っぽい旋律が日本に合わないということで新しく作曲しなおされたようだが、この動きがあったからこそ、現在の君が代が誕生したので、確かに由緒の地ではありますね。
妙香寺から少し東に行ったところに「キリン園公園入口」という交差点があります。
この交差点から伸びる坂を北上するとキリン園公園がありました。
ブランコや滑り台がある普通の街の公園ですが、
日本最初の麦酒(ビール)工場の石碑と
巨大な麒麟麦酒開源記念碑があります。
さらに北上すると北方小学校の敷地内にビール井戸があったりします。
横浜のキリンビールと言うと生麦のイメージが強いのですが、こんな住宅地にビールのゆかりの地があったんですね。
なんかこの坂も日本三大ビール坂に匹敵するくらいの日本ビール史跡ですね。
今週のお題「雛祭り」
昔は苦手だったのですが、40代過ぎてから甘酒が美味しいと思うようになりました。「伊豆フェルメンテ」社の甘酒を東京近郊のスーパーでよく見かけますが、これは自分の出身である静岡県三島市の会社ですね。トレードマークの金太郎と熊を見るたびに故郷を思い出します。