以前、書いた架空の物語「ツノアリ、ツノナシ、レガシィ」の続編です。
西暦23xx年、人類はツノアリ、ツノナシ、レガシィの3つのアトリ(タイプ)に分類された。
当初、頭部の皮膚が盛り上がり、鬼の角のように見える姿は正に異形であった。
外では帽子で、室内ではヘアバンドで隠していたが、ヘアバンドする男性は20世紀のロックバンドかヒッピーのようでかえって悪目立ちした。
しかし、啓蒙ムーブメント「8月のサクラメント」以降、入れ墨やペインティングで「ツノ」を目立たせるようにする人たちが多く出てきた。
最初は男性を中心に強さを誇示するようなデザインのものが多く、日本の鬼の角みたいなデザインも南米やアフリカで流行ったりした。このとき、アフリカ人のアフロヘアとツノの組み合わせは20世紀のバラエティーの「ドリフターズの雷様」を彷彿させ、日本ではドリフターズの番組がリバイバルで盛り上がったりした。
また、20世紀といえば日本のアニメ「うる星やつら」もリバイバルして、緑のウィッグをつけ、セーラー服を着た女の子をよく見かけるようになった。中には「付けツノ」をつけてコスプレするツノナシやレガシィも出てきた。
さらに10年も経つと、ツノをリボンで装飾したり、髪の毛を巻き付けたり、またツノを生かしたデザインの帽子とかも登場するようになった。
一方で、ツノアリの人口割合が増えるについてだんだん見慣れてきた。
そして、西暦23xx年の現在では八重歯があるくらいの感覚だ。
異形というのはマイナーだからこそ異形であって、メジャーになったら意外とそんなものかもしれません。
もし、20世紀のころに描かれたようなタコのような宇宙人が出てきても、言葉で交流が図れるのならば、時がたてばその容姿は気にならなくなるかもしれませんね。
(Picture By Pixabay)
今週のお題「〇〇からの卒業」
今年の卒業ソングと言うと、なぜかこの曲を思い出します。
進撃の巨人のファイナルシーズンだからでしょうか?