京浜急行本線は品川から川崎、横浜を通り三浦半島を縦断する鉄道ですが、一番南にある三崎口駅ではなく、この浦賀駅が本線の終着駅だそうです。歴史的には浦賀駅までの本線が開通した後、支線として久里浜線が作られ三崎口駅はその終着駅となるが、現在特快(特別快速)の直行するのは三崎口駅なので、浦賀駅はちょっとマイナーな感じがしますね。
品川駅から約1時間。
ちょっとした田舎に帰ってきた感じです。
ターミナルですが駅前はスーパーがあるくらいで、こじんまりしています。
駅の目の前には住友重機械工業の造船所跡地。2003年に閉鎖、今年2021年3月に横須賀に無償譲渡されたとか。日本海軍の駆逐艦「長月」などの軍艦や青函連絡船を竣工、太平洋戦争後も現在活躍している日本丸(横浜みなとみらいにある日本丸の2代目)を竣工したなどかなり重要な乗船所のようです。ちなみにwikipediaによれば国会議事堂の鉄骨もここで作っていたそうだ。
そして、浦賀と言えば1853年の黒船来航です。「上喜撰たった4杯で夜も眠れず」の通り4隻の船が描かれています。
そして、このそばの歩道には咸臨丸のレリーフが埋め込まれています。
咸臨丸のメンテナンスもここで行われたそうです。
今は造船所としては稼働していないので周りも静かな街ですが、以前は賑やかな街だったかもしれませんね。
なんか、横浜とかと比べると海の水も綺麗です。
造船所(浦賀ドック)の跡地の横を抜けると海岸に沿って遊歩道があります。
のんびり釣りをしている人もいます。
さらに南に進むと叶神社があります。
この神社は平安末期、伊豆に島流しされた文覚がに同じく伊豆に流された源頼朝と仲良くなり、源氏復興を祈願して、京都の石清水八幡宮を勧請して建てたものだとか。
源氏復興の願いが叶ったということで叶神社という名前になったらしい。
当時、あまり勝ち目がなかった源氏の願いが叶ったことを考えると、この「叶」の一文字の絵馬は逆転一発の力がありそうな絵馬ですね。
それにしても、狛犬の横のソテツがちょっと南国らしい。
(つづく)