前回の神代植物公園散歩の続き。
植物公園の後は深大寺です。
公式サイトによると深大寺の開創は733年、奈良時代だとか。東京都では浅草寺に次ぐ古い寺だそうです。
その昔、福満という男がある娘と恋仲となったが、娘の両親はそれを認めず、ある湖の島にかくまったそうだ。それを知った福満は玄奘三蔵の故事を思い浮べ、深沙大王(じんじゃだいおう)に祈願して、霊亀の背に乗ってその島に渡り娘に逢うことが出来たそうだ。両親はその話に感銘?を受けて二人の結婚を許し、その息子が仏教の守護神である深沙大王を祀って建てたのがこの深大寺だそうだ。おそらく深大寺という名前は深沙大王から来ているのですね。
ちなみに玄奘三蔵とは西遊記の三蔵法師のモデルで、深沙大王は沙悟浄のモデルになります。
こちらは深大寺の山門です。
正月三が日はこんな風に山門の前は多くの人で賑わいます。(写真は2017年のものです)
こちらは本堂です。
そしてこちらが隣の元三大師堂。
厄除けで有名でこの日も七五三のお参りに来ている人がたくさんいました。毎年3月3日、4日に行われるだるま市は日本三大だるま市のひとつに数えられるほど有名だそうです。
こちらのだるまには祈願するときは「ア」の梵字を、祈願達成時には「ウン」の梵字を入れるそうです。いわゆる阿吽の呼吸のアとウンですね。
不動堂があります。
鈴が大きいです。
この横には不動の滝があります。
この横には多聞院坂という急な坂があります。
実はこのあたりは以前このブログでも書いた国分寺お鷹の道あたりから続いている国分寺崖線の延長であり、その崖下で豊富な湧水が湧出しているエリアになります。
坂を上り進んでいくと元三大師堂の裏にあたるところに開山堂があります。
その近くには動物霊園の塔があります。
ここから小さな坂道があるのですが、改めて急な崖のそばであることがわかりますね。
その坂の下には延命地蔵があります。こちらは縁がなさそうな秋田の海から出現した延命観音の像が祀られています。
こちらは水源地に祀られている不動尊。
そして、そのそばには深沙大王を祀った深沙大王堂があります。改めて考えると、深沙大王は沙悟浄のモデルになるくらい「水」との関係が強い守護神なのでこの湧水の近くに祀ったのでしょうね。
さらにそのそばには大黒天、恵比寿尊が祀られています。
右側の石像は竜と虎ですね。
これでも写真はごく一部で、とにかく盛沢山の深大寺ですね。
(つづく)