今回は、まもなく始まるアニメ鬼滅の刃遊郭編を前にその聖地というかモデルになった吉原を訪ねてきました。
吉原遊郭は映画や時代劇ドラマで度々登場していて有名なのですがこの「吉原」という地名は残っていません。現在の住所で言うと東京都台東区千束あたりで浅草の外れという感じですね。この辺りに一番近い駅は東京メトロ日比谷線の入谷駅ですが今回は上野駅から南千住駅行き「上46」都営バスで行きました。
浅草四丁目のバス停で降ります。ここは浅草と言っても観光エリアから外れています。普通の商店街ですね。
というかそばの交差点には250円の弁当屋とか、もう下町ですね。
また、近くには建物はそれほど古くないですが、こんな昔ながらの雰囲気のおもちゃ屋があったりします。
浅草四丁目のバス停から徒歩5分くらいのところに第一目的の新吉原花園池の跡地があります。先ず、ここで目に入るのは観音像。この吉原観音は関東大震災で火事を逃れるため池に飛び込み、溺死した約490人の人の霊を鎮めるために作られたそうだ。その中には遊女も含まれていたそうで吉原遊郭の悲しい歴史の遺物ですね。
こちらは吉原弁財天。昔は池の中に島があってそこにあったのかも。
建物の壁の絵が派手な色使いで良いですね。
本殿も遊郭を思われる色使い。
大きな鈴についている縄には小さな鈴が文字通り鈴なりになっている。
派手な演出が好きなんですね。
本殿の前には小さな池があり、有志の人たちによって寄付された見事な錦鯉が元気よく泳いでいます。
そしてここから北に1分歩いたところに吉原神社があります。
公式サイトによると、かつてこの吉原には入り口となる大門の玄徳、そして遊郭の四隅の榎本、明石、開運、九郎助の五つの稲荷社が遊郭の守護神として存在していたが、明治5年に合祀され「吉原神社」となったそうだ。
また、こちらの神社には「逢初桜」という桜の木があります。
逢初とは恋焦がれている人に初めて会うという意味で、以前は吉原入口の玄徳稲荷社脇に植えられていて遊女との良い出逢いを叶える桜として崇拝されていたようですね。
今のこの木は平成24年に植樹された枝垂れ桜だそうです。
そして、3分くらい西に行ったところにあるのは「酉の市」で有名な鷲(おおとり)神社。
酉の市と言えば商売繁盛を招く熊手ですね。(こちらは江戸東京博物館のもの)
よくニュースで熊手を求める大勢の人で賑わう映像が流れますが、それほど広くはないですね。コロナがもう少し鎮まった来年あたり見に行ってみたいですね。
こちらは御社殿。近くの浅草寺と比べてこじんまりしています。
でも、賽銭箱の上に鎮座する「おかめ」を見ていると、浅草寺に負けないくらい大きなご利益がありそうな気がしますね。
それにしても商売繁盛の熊手も含め、赤を基調にした派手な感じが吉原遊郭という感じですね。
(つづく)