未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(未来予想)街中の自動運転始まる

2027年の妄想ブログ: 

 

昭和生まれのオジサンたちは空飛ぶ自動車が自動運転されている未来が来ると信じていた。1999年、ノストラダムスの恐怖は去ったが人々はコンピュータの2000年問題に恐怖していた。そして、まもなく21世紀になるが、そんな技術レベルで空を飛ぶどころか自動運転も当分先のことではないかと思うようになった。

 

しかし、2010年半ばくらいから実用性を持ったディープラーニングによるAIが登場。2016年に国内でレベル2の自動運転(エリアを高速などに限定した部分自動運転)を実用化した日産セレナが登場した。そして2021年にホンダが世界初となるレベル3自動運転が可能なレジェンドを発売した。高速道路での渋滞時という条件付きだが、運転の主体が人間ではなくシステムとなる初の自動車だ。

 

この勢いでレベル5(どこでも走れる完全自動運転の最終形態)まで一気に行くかと思ったが、エリアは限定されるが完全な自動運転のレベル4で、しかも高速限定という一般ドライバーとしては恩恵が僅かなレベルで足踏みしていた。

 

原因は高精度地図が整備されていないからだ。現在、高精度で整備されているのは高速道路と交通量が多い主要な国道、県道のみ。地図アプリで見ると、山奥の細道や町かなの細い路地以外は全国エリアで一見綺麗に整備されているようだが、あれは人の目で見るための「絵」として整備したもので、位置精度としては自動運転に使えるほど高くはない。また、それだけでなくレーン毎の境界線や歩道との境界線などに加え、交差点でレーン別にどの道路に進むことができるかなどの付帯情報も自動運転には必要なのだ。

 

これを高速道路だけでなく、総距離でその100倍もあろうと言われている県道や市道の一般道まで整備するとなると膨大なコストがかかることは明確である。また、その整備は1回で終わりでなく、道路が増えたり、拡張したりするので継続的なメンテが必要でさらにお金がかかり、なかなか進まないのは当然と言えば当然ですね。

 

一方、地図データがなくてもカメラやレーダーなどの情報のみを使いAIによる自動認識で道路の状態をリアルタイムに取り込むという手法もあるが、道路上に描かれているレーン白線形状や車道路肩形状のバリエーションが多く、しかも経年劣化で一部消えているケースもあり点で苦労しているようだ。人間の場合はある程度のルールがわかっていれば今まで経験したことがない形状や一部消えていたとしても無意識に補完するがAIはそうもいかないようだ。

 

しかし、この状況を打破したのはクラウドドライブレコーダーの普及とそこに集まった録画データを企業の垣根を超えて共有する仕組みがスタートしたことだ。従来の道路データ整備は地図メーカーが数台しかない専用車両で計測していたが、これが一般車両に取り付けたドラレコで収集することで飛躍的に網羅できる「道路密度」が高くなったのだ。そして、その結果を一社独占することなく共有することでさらに網羅率が上がり、そしてその動画の解析も複数のAIで、しかも自動運転の車両制御では数ミリ秒で行わなければならないが、ここではそのような時間制限がないため十分な時間をかけることができるため、正確性も大きく向上することになった。

 

これによってある特別行政区では複数のバス路線に必要な道路データが全て揃ったため、それなりの交通量がある道路で本格的なバス自動運転の実験が行われ、さきほど正式な運行認可が下りたというニュースが報道されていた。

 

いよいよ一般道でのレベル4自動運転の幕開けですね。

これが進めば無人バス、無人タクシーも登場し、料金もかなり安くなることが予想。

と言っても10年はかかりそうですが、個人的には自分が運転が億劫になる年齢の前に実現できそうなのが非常に嬉しいですね。