未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

池上本門寺の五重塔と桜

池上本門寺散歩のつづき。

 

本門寺仁王門の両脇にはもちろん仁王様がいます。

ピントが金網に合っていてすみません。

境内に大きな桜がありますが、満開まであともう少し。

大堂(祖師堂)です。本門寺のホームページによると1282年、日蓮上人が62歳の時、山梨県身延山(最近ではゆるキャン△の聖地として有名)から病気療養のため常陸の湯(茨城県水戸市)に向かったが、途中、この池上の郷主・池上宗仲公の館に逗留し、この地で亡くなったそうだ。そして、逗留期間中、館内の山上に建立した寺に日蓮が長栄山本門寺と命名したのが池上本門寺の起源だそうです。この池上は「日蓮聖人ご入滅の霊場」であり、この本門寺は「布教の殿堂」として日蓮の教えの布教活動を展開しているそうです。

また、本門寺は江戸時代の最後、勝海舟西郷隆盛江戸城明け渡しに関する会見をした場所としても有名です。無血開城はここで実現したのですね。

こちらは奉安塔。

こちらは経堂です。ほとんどの建物が太平洋戦争の空襲で焼失して再建したのですが、ここは江戸時代からの建物が残っています。

あまり詳しくないですが、このようなたくさんの和紙を折ったものがぶら下がっていて、その天井には

「天」と書かれた紙。霊感は無いですが、霊的な何かを感じますね。

こちらは珍念さんという小坊主の像ですが、こんなエピソードが。仏様の教えを覚えるのが苦手な彼に和尚さんが、先ず「ほうきといったらお掃除」とだけ覚えなさいと教えました。珍念さんは毎日その言葉を唱えていたが、口で覚えるより本当にお掃除した方がいいと考え庭を掃き始めたそうです。その後、珍念さんは立派なお坊様になったとか。言葉より実践で覚えろという話ですね。          

そして、ここから桜越しの五重塔が見えます。

池上本門寺を代表する桜ビュースポットです。

朝早いときは青空だったのですが、このときは曇り空。少々残念です。

1607年建立の重要文化財にもなっている五重塔。太平洋戦争でこの近くは軍需工場が多くあり、空襲の標的になったそうですが、経堂同様、こちらも奇跡的に残っています。

本門寺の霊園には小説家幸田露伴など著名人が多く眠っていますが、一番有名なのはこの人。

力道山です。と言っても亡くなったのは1963年、50代のオジサンが生まれる前の話ですが暴力団との口論の末、刺されて亡くなったというエピソードも含め、ドラマやトーク番組の話題で度々出てきたのでよく知っています。アントニオ猪木ジャイアント馬場と並ぶ伝説的プロレスラーという位置づけですね。

五重塔から南側に大田区立池上会館屋上の展望台があります。

途中、こんな変わったオブジェがあります。

屋上からの眺めはこんな感じ。昔の人もお寺詣りの後に、ここからの眺めを楽しんだのでしょう。

五重塔もこんな感じで見えます。

今回は天気が今一つでしたが、東京で五重塔と桜の景色を楽しむ良いスポットですね。

ちなみに今回、一番大きい大堂は訪問したのですが本殿は行っていません。また、多宝塔や日蓮上人御廟所なども見ていないので梅園訪問も兼ねて2月ころに再訪してみたいですね。

(つづく)