2026年の妄想ブログ:
20年以上前、銀塩カメラのネガフィルムを何とかしたいと思いフィルムスキャナーを買いました。しかし、セッティングが上手くいかず斜めになったり、お任せだと色調整がメチャクチャだったりと超大変。3本スキャンしたところで使わなくなりました。自分が結婚してから無駄遣いしたワースト3の不動の1位ですね。(他の2つは何か忘れてしまいましたが)
結局、近所のカメラ屋でプリントと同時に電子化するサービスをお願いするようになり、そしてデジカメ時代となり、大量のアルバム写真とフィルムは押入れの奥で静かに眠ることになりました。
そんな昔のことを思い出したのは最近始まった「家に眠っている古い写真を無料でスキャンします」というサービスに関するニュース記事を読んだからです。
このサービスはプリント(デジカメならば印刷)した紙の写真をこの業者に郵送するとスキャンして、その写真の画像ファイルが専用ホームページにアップロード。利用者が閲覧、ダウンロードできるというものだそうだ。
L版プリント写真80枚まで無料というが業者に送る郵送費は自腹。写真は会社によって異なるがプリント1枚3gくらい。80枚の写真だと250g以下で250円定形外物郵便として送れます。
利用手順としては①業者サイトから住所、電話番号、氏名、メールアドレスを入力して登録するとIDとパスワードが提示される。②自前で封筒を用意し、スキャンを依頼したい写真、IDを記載した紙、返送のための切手を同封して業者に郵送することで終了。作業が終わると業者から写真が利用者の元に送り返されてきます。なお、業者側で写真を破棄して良い場合は返信用封筒不要なので250円で済ませることができます。
また、600円を支払うコースならば①の登録後、封筒が送られてきて、それを利用して写真を送るだけ。IDを記載したりとか必要な切手を購入する手間が省けます。
ところで、どうして無料でこのサービスが提供可能かと誰もが思いますが、どうやら3つの秘策があるそうです。
1つ目は写真の束をセットすると自動でスキャンする装置を開発したこと。ある程度サイズは限定されますが、ほぼ手間いらずでスキャン作業が完了します。ちなみに小さいケースも含め規定サイズ以外の場合、1枚100円の料金が別途必要になります。
2つ目は、今まで巷でよくあるサービスの場合、スキャンした写真データをDVDに焼いたり、するのですがこちらは専用ホームページにアップして自分自身でダウンロード、保存する必要があります。また、このホームページは2週間で利用できなくなるという制限することでサーバー運用費もコストダウンしています。
そして、3つ目はスキャンした写真をデジタル素材として提供することを義務付けていて、業者はそれを使った別のビジネスで儲けているというカラクリのようです。AIで年代や映っているものを推定して写真の検索タグとして登録。有料のデジタル素材サイトから検索して、利用できる別のサービスを提供しているということです。ちなみに、素材として提供したくない写真については2週間以内に専用サイトから申し込めば1枚30円で提供させなくすることが可能になっています。
ところで、古い写真素材ってニーズがあるのかと思ったら、テレビドラマの時代考証や大学の近代史研究などの他、シニア世代を中心に個人利用する人が結構いるそうです。他人の写真であっても昔を懐かしむことができると好評のようです。そのニュース記事ではこちらの利用料金まで書いてなかったですが自分もちょっと興味ありますね。