未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

新旧交代の渋谷プラプラ(その2)

渋谷散歩の続き

 

再びスクランブル交差点に戻ってきて、今度は西に向かいます。

こちらは道玄坂。右手にあるのは超有名なSHIBUYA109のビルです。ここもスクランブル交差点と並び渋谷のシンボル的な建物であり、映画やドラマ、アニメなどでも登場し、度々破壊されたりしますね。

109はトー・キュー、つまり東急グループのビルというのは有名ですが、営業時間が朝10時から夜9時という意味もあるのはあまり知られていないようです。

こちらは最近撮った写真。109で道が左右に分岐します。

109で分岐する右側の文化村通りを進むと見えてくるのは東急百貨店渋谷本店です。

こちらは建物老朽化を理由に今年2023年1月末で閉店が決まっているそうで、さらに隣接する Bunkamura も4月から長期休暇に入るそうです。

近くには高級住宅地の松濤もありニーズはそれなりにあったと思いますが、他地域からは百貨店が好きな世代の高齢化で渋谷駅から離れているここまで足を伸ばすのが億劫になったのもありそうですね。

(良かったら昔の記事も参考に)

一方、百貨店の高級イメージと真逆となるエリアがここ道玄坂にはありますね。

そもそも道玄坂と言えばある目的のための安ホテルで有名。バブル弾けた後に20代を過ごしたオジサンですが、都内プリンスホテルの価格が高騰していて行けないチープな若者のためのエリアでしたね。なお、道玄坂については過去の記事を参考に。

そして、東急百貨店からOUTBACK STAKEHOUSE前の夢二通りを抜けます。

この通りに竹久夢二の住居があったそうですが、大正時代のこのあたりはもっと落ち着いた場所だったんでしょうね。

このときは渋谷を舞台にしたヤンキー漫画"WIND BREAKER"のポスターが貼られていました。渋谷は昔からチーマーとか若い層の世間から少し外れた人たちのたまり場であったが、その点は変わらないですね。

その近くにこんなビルが。

2019年に完成したアベマタワーズです。昨年、ワールドカップサッカーの無料配信で有名になったあのABEMA TVのABEMAですね。

もちろん、テナントに入っているのは全てABEMAの親会社であるサイバーエージェントです。ここ10年、渋谷駅の至近の高層ビルにIT系を中心にオフィスを構えるケースが多かったですが、一企業だけのオフィスビルというのはあまりなかったですね。

商業+オフィス一体形を目指しているのか、まだ続いている渋谷の再開発でさらにオフィスが増えそうですね。

そして、こちら東急ハンズ。個人的には30年以上前に訪ねたとき、地方のホームセンターにはない商品の種類、しかも大して役に立たなさそうなグッズというか雑貨も各種揃えてあって雑貨店の最高峰だと感動しました。一度、エレベーターで上の階に行ってから、ぐるぐる回りながら各フロアを覗きながら降りていく独特の構造も好きでした。

しかし、ネットショップが普及した最近ではその珍しさも色褪せてしまい、昨年2022年10月に東急グループからカインズグループへ売却。「東急ハンズ」から「ハンズ」に名前が変わりました。基本、売っているものやディスプレイ方法はあまり変わらないと思いますがなんか寂しいですね。

そして、渋谷センター街の通りへ。

餃子の巨大看板があったりと飲食を中心とする日本有数の繁華街。

テナントは変われどもごちゃごちゃした感じと人の流れは昔から変わりませんね。

しかし、通りの真ん中に渋谷スクランブルスクエアのビルが見えるようになったことに時代の流れを感じます。このビルも東急ですが商業戦略として駅に近い方にシフトしたとも言えます。古いものがなくなっていくのは寂しいですが、それはオジサンたちの感想で、今の若い人たちはこれが彼らの「渋谷」なんでしょうね。