今回の散歩の出発地はJR鎌倉駅です。
ここは鎌倉時代に日本の政治の中心になった都市ではありますが、江戸時代の主要道である東海道から外れていて、JRも東海道本線の大船駅から横須賀線に乗り換える必要があり若干不便です。一方、大規模な都市開発されることがなかったので、古都鎌倉という風情ある街として残ってくれたのは結果的に良かったと思います。
托鉢しているお坊さんが似合う駅舎ですね。
こちらはとんかつ屋のあら珠。開店したのはそれほど古くはないが、元は100年以上続いた老舗饅頭屋で建物を引き継いだようです。
鎌倉の工芸品と言えば鎌倉彫。鎌倉は寺の街で仏師が多くいましたが、明治時代の廃仏釈の運動で仕事が激減。それに代わる仕事としてお盆や小箱などの現在の鎌倉彫の産業に発展したそうです。店構えも風情がありますね。
こちらはよく見るケンタッキー・フライド・チキンですが、
カーネル・サンダースも鎌倉武士仕様です。
午前中だったのでまだお店はどこも開いていませんでしたが。
パン、焼き鳥などの食品や雑貨を売る小さな店と農協連の即売所があります。
近所の農家さんが採れたての鎌倉野菜を格安で販売。地元のマダムにも人気なスポットだそうです。この日は西洋野菜の盛り合わせで300円。買って薄くスライスしサラダにして美味しくいただきました。滅茶苦茶コスパいいです。近所に住みたくなりますね。
さっきの写真は去年の2月のもので、こちらは最近の写真。
ちょっと内容が変わってますがこちらで350円です。
若宮大路を南下し、横須賀線の下をくぐり下馬の交差点を西方向に延びる大町通りを行くと江ノ電の踏切があります。
そのすぐそばにあるAWKitchen GARDEN鎌倉はテラス席で江ノ電を楽しむことができるレストラン。
先ほどの鎌倉野菜を使ったバーニャカウダとかが食べれます。
この交差点から北に伸びる通りは御成通り。鎌倉駅の西口につながります。
昔ながらの薬屋や酒屋から最近のカフェ、スイーツの店まで様々の種類の個人店が多い活気のある商店街です。
鎌倉の商店街と言うと鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮方向に延びる小町通りが有名ですが、あちらが観光客向けに対して、こちらは地元民向けという感じですね。
こんな懐かしいタイプのガチャガチャがあったりします。(自分が小さいときは20円でしたが)
再び大町通りに戻り、西へ進みます。途中、刀剣の店や古美術、骨董品の店があったりします。古都鎌倉らしいですね
今小路と交差するところに六地蔵が祀られています。こちらは近くにあった刑場があり、処刑された者たちの霊を慰めるために建てられたとか。
逆に考えると、刑場は町はずれに作られることが多いのでここが昔の鎌倉の街の西境と言えそうですね。
※こちらは2022年2月に訪問したときの情報です。新陳代謝の激しい観光地鎌倉なので現在の状況が変わっていることがあります。
(つづく)