今回の散歩の出発地は田町駅。
田町駅には何がある?というイメージですが北側は三田ということで慶応義塾大学三田キャンパスで有名ですね。あと、もうオジサンには無理ですががっつり系ラーメンの代表ともいえるラーメン二郎の本店もあります。
一方で南側は?というとあまりイメージがないですね。
昔は芝浦工大があったのですが今は豊洲の方に引っ越したみたいですし。

しかし、駅前のビルには

バンダイナムコアミューズメントが入っていたりします。1980年代の駄菓子屋テレビゲーム世代、初代ファミコン世代にとってはゲーム界の王者とも言える旧ナムコの血筋を引き継いだ企業です。
パックマンの像があります。任天堂がマリオならナムコを代表するキャラクターはこのパックマンですね。テレビゲームの創成期、ブロック崩し、インベーダーの時代は無機質な感じでしたが、パックマンの敵モンスターにはアカベエ、ピンキー、アオスケ、グズタと名前があり、彼らの追いかけ方には差異がありました。この個性、性格が後にゲーム内のオブジェクトをキャラクターと呼ぶようになったと、そしてパックマンはその始祖だと個人的には推測しています。


また、懐かしのワニワニパニックも展示してあります。テレビゲームは皆で遊ぶとどうしても全然できない人も出てくるがこれなら誰でもできるし、下手でも上手くてもとにかく盛り上がります。サークルでの新人歓迎で親睦を深めるのに一役買った思い出がありますね。

駅を出て2分も歩くと川というか運河にでます。この辺りは淡水と海水の混じった汽水域です。元々この辺りは海というか干潟だったみたいです。

江戸時代は漁場として有名。芝エビはこの芝浦で良く獲れたからその名がついたとか。明治、大正時代は新橋、横浜間に鉄道が開通すると海水浴場や花街ができ、気軽に来れる観光スポットとして賑わったそうです。その後、埋め立て開発されて、今のような姿になったそうです。当時の面影はほとんど無いですが、

ビルが並ぶ近代的な街並みには合わない屋形船を見つけると、ちょっとだけ残っているのかなと感じますね。

また、この辺りには隣の浜松町駅から伸びる東京モノレールのレールが敷設されています。子供のころ(1970年代)、モノレールと言ったらこの羽田空港に向かう東京モノレールを指していました。3階建てくらいの高い場所をビルの隙間を縫いながら走る姿は未来の乗り物という感じがして、モノレールというのは高架を走る鉄道と勘違いしてました。モノ=単一の、つまり1本のレールというのを知ったのは20代になってからですね。

羽田空港から飛行機で遠くに行けるというイメージがあるこのモノレールは、今でも乗るとワクワクしますね。そして、この写真中央に写っているのはレインボーブリッジ。

さらに南に進むと、こちらは汐彩橋(しおさいばし)。欄干が虹になっていますが、この先にレインボーブリッジが見えることからこの名がついています。

そして、こちらがレインボーブリッジ西端のループ部分。大きな船を通すために橋の標高を上げていますが、そこまでの上り坂を緩やかにするための工夫ですね。

ダムなど巨大建造物が好きな人にはたまらない風景ですね。


この傍には湾岸食堂なるものも。

営業は平日ランチ時間帯のみで、港で働くガテン系、タクシー運転手から近所のオフィスの人が食べにくる社食みたいなものらしいです。日替わり定食680円、麺類は500円台からと2025年時点の都内としてはかなり安いですね。

そしてレインボーブリッジを徒歩で渡ります。以前来た時は悪天候で散々な目に遭いましたが今回は晴天。いい感じで歩けそうです。

こちらのエレベーターで上っていよいよスタートです。

(つづく)