未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(未来予想)運命の赤い糸AIサービスがクローズに

2021年の妄想ブログ:

AIの実現手段としてすっかり有名になったディープラーニングだが、学習に必要な十分な量のデータが揃えば、「理屈」で説明できない理(ことわり)を理解でき、最適な解(ソリューション)を見つけられることが一番の特徴だろう。

生涯の伴侶を見つけるという課題は、21世紀になっても大きな問題であるが、これをディープラーニングで解決しようと始まったのが「運命の赤い糸AIサービス」だ。

従来の婚活マッチングサービスでは、年収、容姿、家族関係などの環境情報と、申告した性格や趣味のプロファイルに、若干の性格判断アンケートを加えた情報をベースに最適な相手を見つけるというものであったが、判定ロジックが単純だったり、申告情報が「盛られていたり」していたため、マッチする人が見つかるまで時間がかかるという問題があった。

そこで、始まったのがディープラーニングで最適な結婚相手を見つける「運命の赤い糸AIサービス」だ。ここでの大きな特徴は上記情報に加え、登録者のSNSやブログ発言ログ、閲覧したニュース記事、買い物履歴を情報として取り込んでいることだ。これにより、その人の好みや関心があることだけでなく、知的レベルや経済感覚なども測定することが可能になった。

当初は、マスコミで大々的に報道され、CMも頻繁に流れたため、急激に認知度が上がり、約5ヶ月で会員数が10万人を突破した。このまま軌道に乗って業界のメインストリームになるかと思われていたが、半年前に2重アカウント事件が発覚した。これは数百人の会員が、本サービスに申請していない裏アカウントを持っていて、表向きは品行方正でインテリな人物を装っていたが、裏では芸能やスポーツのニュース記事ばかり見てたとか、人にはあまり言えないものを買っていたという内容だ。この事件そのものは詐欺というほど大げさな内容ではないが、これをきっかけに退会者が激増し、僅か2年でクローズすることになったそうだ。

個人的には、なかなか面白い取り組みだと思ったのですが、いろいろ難しいものですね。