未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(未来予想)NPOハーヴェストホーム

2020年の妄想ブログ:

11月に郊外を散歩をすると、たわわになった柿の木を見つけることができる。それにしても、誰も取る人がいないのかと思うくらい、沢山の実がなっている木もよく見かける。どうやら、その庭の主は高齢だったりとか、収穫しても食べる人がいないとかの理由で放置しているとのことだ。

そんな状況を見て立ち上げられたのが、非営利団体「ハーヴェストホーム」だ。活動は家主の依頼を受けて、庭にある柿、ミカン、キンカン等の実を収穫するというものだ。依頼申し込みは団体のサイトからのメールか、電話でOK。東京、千葉、神奈川ならば、山奥でなければ、どこでもOKだ。

依頼料は全収穫量3割の現物払い。よほど収穫量が少ない限り、NPOなので現金は請求しないとのことだ。もちろん、家主のほうが申し出れば、収穫物を全て引き取ることも可能だそうだ。実際、近所づきあいも少なくなり、配る先も減ったので、平均7割くらいは団体のほうが頂いているそうだ。

団体で引き取った収穫物は、契約した個人経営の和洋菓子店に卸したり、各地の祭りやイベントなどで格安で販売したり(柿ひとつ30円とか)しているそうだ。

団体参加者は、ほとんどボランティア。自前で軽トラや脚立などを用意し、手弁当で参加しているが、みんな、この収穫作業が好きで、活動日の週末を楽しみにしているそうだ。一方、依頼側も、柿など放置すると実が地面に落ち、匂いを放つ問題の解消のほか、参加者との世間話をしたり、時にはその家で宴会をしたりと、楽しい時間が過ごせるとかで好評のようだ。

なお、団体代表のコメントでは、この活動を是非、全国に広めていきたいと思う一方で、悪質な連中がこの活動を真似て、高齢者に近づき、詐欺を働かないかなと危惧しているそうだ。

なかなか、世知辛い世の中ですね。