未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(未来予想)自動運転の教師募集

2021年の妄想ブログ:

以前、自動運転に燗する記事で、下記のようなコメントがあった。

「運転挙動をよりヒトのフィーリングに近づけることは、自動車メーカーの強みを発揮できる部分だと思っている。自動運転を巡って様々な業種が参入して技術競争しているが、(中略)本当の意味で自動車メーカーにしかわからない領域ともいえる」

急加速、急停止と言っても、それは人の感じるもの。
エンジンや制御装置の応答時間のスペックではなく、人の感性が決めるもの。
急激に成長したベンチャーの電気自動車を意識した既存自動車メーカのコメントとして、説得力があるなと、当時は感心していた。

あれから2年、その例のベンチャーディープラーニングを使って、これを解決することを検討。
先日、全国の新聞各紙とコンビニ店頭に、「自動運転、教師募集。あなたの運転記録、100万円で買い取ります。」という広告を出した。

募集者のうち、ランダムに選んだ5000名に運転中の位置、速度、加速度、走行動画など、もろもろの情報を記録する装置を配布。
この装置を付けて、1週間または100kmほど走行してもらい、運転が上手いと判定した上位500名が「自動運転の教師」として採用されるそうだ。
採用された人は、1年かけて3000kmまたは500時間以上、クルマで走行するだけ(ただし、高速道は20%まで)。そうすれば、1年後に100万円がゲットできるというものだ。

そして、この走行で記録された情報は、ディープラーニングの学習に利用され、蓄積された経験がないベンチャーでも、老舗メーカーと戦えるレベルまで乗り心地を改善できるというわけだ。

募集した人たちは、タクシーや配達、宅配などのいわゆるプロのドライバーから、通勤やレジャーにしかクルマに乗らない一般ドライバーまで様々だ。
とりあえず、ただ乗るだけでOKということで、ワイドショーなどでもかなり話題となり、結局、200倍以上の10万2000名が応募があったそうだ。

この試行による改善効果がわかるのは1年以上先だが、このベンチャーブランドの宣伝としての効果は十分得られたそうだ。

ちなみに500名に漏れた残り4500名の「運転が上手くない普通のドライバー」も、継続して装置を付けて記録するだけで、1万円は提供されるそうだ。
これはこれで、ビッグデータを得る方法としてはかなりリーズナブルで、なかなか、侮れないビジネスをしていますね。