30年以上前、実家の部屋の窓から、近所の公民館前に設置された電話ボックスが見えた。
その電話ボックスは22:00を過ぎると人気スポットになった。
どこかの誰かはわからないが、入れ代わり立ち代わり、いつも誰かが電話をしていた。
雨の強い日でも、冬の寒い日でも、ときには待っている人もいた。
彼・彼女や友人と、家族に聞かれたくない話をするために。
携帯電話がない時代の話だ。
そんなことを思い出すニュース記事があった。
災害時でも使える公衆電話の利用について啓蒙するサイトが作られたそうだ。
大規模災害時は「公衆電話」の利用を――NTT東日本が認知向上へ新たな取り組み(ニュース記事)
小学生においては、77%が公衆電話を使ったことがなく、
27.3%はそもそも公衆電話の存在を知らない
これだけ携帯、スマホが普及している現代としては、この数字は当然といえば当然ですね。
今や、公衆電話事業というのは赤字事業ですが、なかなかやめることができない
大人の事情があるそうで。
このサイトは、災害時の活躍などの存在意義を強く認識させ、NTTの利用者および株主に
赤字事業維持への理解を深めて欲しいという活動でしょうか?
なお、テレフォンカードはおろか、現金硬貨ですら持たない人も増えてきたので、ますます
使いにくくなりましたね。
とは言っても、今さら電子マネー対応モデルを開発するほど需要はなさそうだし。。。