未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(温故知新)ピンク電話

前回の公衆電話で、さらに思い出したのが「ピンク電話」


正式には特殊簡易公衆電話だそうで、茶店や旅館などの小さな施設内で良く見かけましたが、
すっかり見なくなりましたね。

個人的なピンク電話の思い出は、30年近く前の大学生のときの「アパート」ですね。
アパートといっても、キッチン、お風呂、トイレ、洗濯機が共有の2階木造建で、12人部屋。
今風に言えば、ちょっと大きなシェアハウスです。

住人は全て同じ大学の学生で、基本2階が男性、1階が女性なのですが、
玄関に近い1階隅の部屋が番犬代わりに男性部屋でした。
自分はその部屋にたまたま住んでいたのですが、1階の男子トイレは利用者が自分だけだった
ので快適でした。

そして、自分の部屋の前にある階段の踊り場にピンク電話がありました。
当時のピンク電話は10円しか使えなかったので、「外からの電話を受ける」ことが多く、
「発信する」ときは専ら、そばにあった公園の電話ボックスのテレフォンカードが使える緑電話でした。

そのピンク電話に電話がかかってきたときは、とりあえず住民の誰かがでて、
部屋番号を聞いて、そこに設置されていたブザーで呼び出すというルールでした。
部屋が近かったので、自分がその取次ぎを良くやっていました。

毎週日曜夜に、必ずかけてくる、××くんのお母さん。
夏休みや正月などの長期休み前に、いつ帰省するかを確認したい□□さんのお父さん。
週に4から5回はかけてきた、声のかわいい○○さんの友人。
姉と名乗っていた、△△先輩の彼女。
いろんな人間模様を見ることができ、面倒だったが、ちょっと楽しかったです。

ちなみに、○○さんからは、ある時期から居留守を使うように頼まれたのですが、
どうやら交際を迫られていたようです。
その友人は真剣だったようですが、同姓からの愛の告白には応えられないということで。。。