ノブレス・オブリージュとは、
「貴族など高い身分の者にはそれに相応した重い責任・義務があるとする考え方。 」(大辞林)
ちょっと前に、こんなニュースが報道されていた。
米億万長者、学生のローン返済を全額肩代わり 卒業式スピーチで発表(CNN)
とある大富豪が、卒業生約400人の学生ローンは全額返済。
なんと、4000万ドル、日本円で約44億円だそうです。
日本人では、このニュースを見ると、どうせ税金対策だろうと「やっかむ」人が必ず出てきますね。
もちろん、アメリカでもやっかむ人はいますが、素直に受け入れ、尊敬する人が多いそうです。
恩恵を施す側にも、受ける側にも「ノブレス・オブリージュ」の考えが浸透しているのですね。
テレビでこのニュースを見たとき、投資家であるこの大富豪は、未来ある学生に投資したと
コメントしてました。
法的には解消されているが、実際は根強く差別が残るアメリカで、多くの学生の親たちは
裕福ではなく、学生ローンを利用しなければならないのが現実だ。
その中、日本円で400万円近い借金を帳消しにしてくれるのは、これから旅立つ若者にとって、
大きな励みになり、いつかこの恩を次の仲間に返せるように成長しようと思わせただけでも、
大きな価値を生み出す非常に素晴らしい「投資」ですね。