(再投稿)
今週のお題「読書感想文」
数か月に1回、Tsutayaで10冊借りてきて、漫画成分を補充しています。
(まとめて借りると割引されるので)
今週のお題に合わせて、その中から3冊の感想文(推奨文)を書いてみました。
■SPY x FAMILY (~4巻)
黄昏と呼ばれる頭脳明晰の敏腕スパイの父と、天然ボケキャラだが実は殺し屋の母と、6歳の超能力者娘からなる3人の偽装ファミリーが織りなすコメディードラマ。
スパイ、殺し屋、超能力者がそれぞれが素性を隠していて、それぞれの思惑により家族になった設定だけ見るとちょっと昭和の香りがします。しかし、非日常のドタバタ感で大笑いさせるというより、裏家業を必死に隠す日常でクスっと笑わせる感じ。(たまに大仕掛けの話もありますが)
スパイものによくある奇抜さに乗っかた強引なストーリー展開は抑えめで、一方、脇役も含むキャラクター設定が良く練られているため、ちょっと奥深いストーリーになっていてドラマとして面白いです。
→2020年の一押しですね。
■ゴールデンカムイ(~21巻)
日露戦争後の北海道、樺太を舞台にした元軍人の杉元とアイヌの少女アシㇼパを中心にアイヌの隠し金塊を巡るロードムービーです。金塊のありかのヒントとなる網走監獄にいた囚人たちの入れ墨の絵(or人皮)を集めるため、新選組の土方歳三(爺さんだが未だ現役)を中心としたグループと鶴見中尉率いる元第七師団グループの他欲望にまみれた人間たちの戦いと騙し、騙されのストーリー。
と書くとバイオレンス、クライムもののように見えますが、チン〇系のコミカルな下ネタと真面目なアイヌの文化、風習を混ぜたエンターテイメント作品です。ミステリー要素も薄く、難しいストリー展開もないので、気軽に楽しめますね。
昭和で言えば、八時だよ全員集合が面白いと思う人にはおススメです。(ドリフのネタをリスペクトした話もあります。)
■3月のライオン(~15巻)
「ハチミツとクローバー」でお馴染みの羽海野チカさんの将棋マンガ。
主人公は幼ないころ家族を事故で亡くし、知り合いの棋士に育てられ中学生でプロデビューした桐山零。
苛烈な勝負で精神をすり減らす将棋世界と偶然知り合った川本三姉妹(あかり、ひなた、モモ)との日常生活とを描いたヒューマンドラマ作品。日常生活の描写が半分以上で、また将棋のシーンも駆け引きの描写に重きが置かれているため、将棋のルールが分からない人でもすんなりと読める作品になっています。ちなみに、将棋とは全く関係ない、川本ひなたの中学でのいじめ問題を書いた話がありますが、克服するまでの過程が丁寧に書かれていて、こちらは必見です。
既にアニメや映画化している有名作品ですが、コマとコマの間に心のセリフを書く羽海野チカさんのスタイルはマンガでしか味わうことができません。
なお、ネコ好きにとっても必見の作品です。作者の猫への愛を感じる描写が随所に出てきますね。