青森県散歩の続き。
今回の青森訪問は出張での移動をフル活用させていただきました。メインがむつ市であるが、もうひとつの仕事先は弘前市。5月の訪問では両方の現場に行かなければなかったがその距離は約150km、東京から栃木県の日光くらいの距離。鉄道で繋がっているもの、特急が走っているわけでもなく最速でも約4時間。しかも走行本数が少なく、乗り換えの接続も必ずしも良いとは限らない。ということで途中の青森市周辺で一泊することに。
この日、青森駅に到着したのは18:00過ぎ。改札を出て東西通路から見た北に伸びる青い森鉄道の線路。ここは終着駅でJR津軽線の線路は別なのにどこに行くのでしょうか?
(答えは後半)
まだ明るかったので少し観光。こちらは駅から北へ徒歩2分、A-FACTORY、青森のお土産や特産物、スイーツを扱う商業施設。この辺りは青森ウォーターフロントとして再開発。2010年の東北新幹線の新青森駅開業に合わせてこちらもオープンしたようです。
砂浜が広がっています。もうここは海。都市にある大きな駅のこんな近くに海があるのはちょっと珍しいですね。青森ベイブリッジと都会的な景観を作っています。
ただ、夕暮れ時の駅に近いビュースポットなのに人がほとんどいないのは少し寂しいですね。
そして、少し先の東側の海岸に見える怪しげな三角の建物。
青森県観光物産館アスパムです。特徴的な三角形は青森の頭文字Aからきているそうです。ちょっとピラミッドパワーを感じる見た目ですね。その後ろに見える雪が残っている山は八甲田山なのかな?
そして、青森らしいリンゴのフォトスポット。後ろには船?
近づいてみると! 線路らしきものが船に向かって伸びています。
船名は八甲田丸。メモリアルシップと言うことは今は動いてないということ。
調べてみたら、函館と青森を結ぶ青函連絡船として働いていた船ですね。
今は繋がっていませんが青森駅の線路は元々この線路に繋がっていたわけです。
そして、駅が海の傍にあったのはこのためだったんですね。
引退したのは昭和最後の年、1988年。JNRは日本国有鉄道つまり国鉄のロゴマークですね。中学生当時、青春18切符でも乗れるということでチャレンジしてみたかったけど、その前に廃止されちゃいましたね。
こちらの八甲田丸、昼間だったら中を観覧できたんですけどね。
この船の前方にある記念碑は津軽海峡冬景色の歌謡碑。こちらの赤いボタンを押すと石川さゆりの津軽海峡冬景色のフルコーラスが流れる記念碑です。「北へ帰る人の群れは誰も無口で」というのはここで船に乗り換える人たちのことを歌ったのですね。
それにしても音量が爆音で、しかも1回押したら歌いきるまで止まりません。会社の同僚以外、周りに誰もいなかったのですが滅茶苦茶焦りましたね。ちなみに以前は人感センサーで自動で流れていたようですが、夜知らずに近づいて急に音楽が流れたら、かなりビビるかも。
ところで青函連絡船は廃止になったのですが、函館と結ぶ船は現在も運行されているそうで、ここより数kmほど北西に行ったフェリーターミナルから出ているようです。こちらのフェリーは昭和のように暗いイメージはないみたいですが。
船を停泊していたほうと反対の西側には青森駅からの線路が伸びていて、特急のスーパーつがるが停車していました。
これが線路の端。実際は下北駅の方が北ではあるが、北海道新幹線が開通するまでは本州から来た列車はここが最後の地という感じがあったかもしれませんね。
(つづく)