東京上野公園散歩の続き。
上野駅の公園口を出て右手すぐにあるのが国立西洋美術館。川崎重工の前身である川崎造船所の社長も務めた実業家松方幸次郎が集めたモネやピサロなどの美術作品(松方コレクション)が基礎となっている。
こちらの外庭にあるのはロダンの「考える人」の「本物」です。
本物!と言っても世界に12体あるそうです。鋳造なのでひとつの現型からいくらでも複製できますが、こちらはフランス政府が現型を管理し、フランスの法律で最初に作った12体までがオリジナルと言えるそうです。
そして、こちらはその許可を得た12体の1体で本物だそうです。
ちなみにロダンの生前中に作られた9体はこれには含まれないそうで正確には21体の本物があるそうです。
なお、最近の20代、30代は知らないかもしれませんがEテレ(NHK教育)の一日の放送の最後はこの考える人の映像と君が代ですね。
こちらもロダンの傑作、カレーの市民。子供のころ、左のおじさんの手のポーズが好きでしたね。そして、これを見るとどうしてもインドやカレーライスを思い浮かべてしまいますね。(カレーはフランスの都市名です)
こちらはブルーデルの「弓をひくヘラクレス」この躍動感あふれるポーズも必見ですね。
そしてこちらはロダンの「地獄の門」。正に別世界と繋がりそうな空気をまとった、物語の終盤に出てきそうな中二全開のデザインですね。こちらの扉の上にいるのが
オリジナルの考える人ですね。先ほどの考える人はこれを改めて拡大して作ったものらしいです。ちなみにこれらの作品は美術館に中に入らなくてもOKなので無料で見れます。しかし、モネの睡蓮など絵画の名作も多いので美術に興味がある人は中にも入った方がいいですよ。
そして、西洋美術館の北隣にあるのは国立科学博物館。おそらく国内科学系のトップの博物館ですね。初めて来たのは小学校6年の修学旅行。大人が見ても面白いのですが小学生、中学生のときに是非訪れたい場所ですね。
子供向けというか昨年はポケモンとコラボしたこんな企画展もやっていましたね。
外には実物大のシロナガスクジラの模型があったりします。
2013年にリニューアルしたそうですが、小学生の時、ここまで大きくリアルな模型(?)が見れたことにテンション上がりましたね。
静態保存されている蒸気機関車D51、通称デゴイチ。自分が子供時代の昭和後期は既にSLは過去のモノでしたがSLを扱った鉄道本をよく読んでました。そしてそれらの表紙の写真はたいがいD51で、デゴイチという響きに憧れを持っていました。故郷周辺の街にも静態保存されているSLはいくつかありましたがD51はなく、これを見れたときは本当感動しましたね。
そして建物裏にこっそりあるのはロケット発射台。模型だと思ったら50年以上前に人工衛星を上げるために使った本物なんですね。
中の展示物はレプリカも多いのですが教科書に出てくるものがリアルに存在すると印象が全く変わりますね。槍の穂先はこんな石を叩いて尖らせて使っていたんですね。
江戸の元禄時代1695年には日本にも地球儀があったんですね。この60年前にガリレオ・ガリレイが天動説を唱えた裁判がありましたが地球が丸いというのは古代ギリシャ人が既に知っていたらしく、信長も知っていたと言われてますね。
科学技術ということで零戦や
日本における最初のテレビが展示されたりしてます。大正最後の年、この「イ」の字が初めてブラウン管に映し出したのが日本のテレビ開発の始まりですね。
こちらはこの博物館の目玉であるフタバスズキリュウの骨格。子供のころ読んだ本に日本にも恐竜がいたという事実に心躍りましたね。
直径80cmのアンモナイト。これが日本に生息していたと思うとちょっと楽しいですね。
絶滅危惧種のトキのはく製など学術的に非常に価値の高いものもあれば
あの上野動物園の人気者のパンダ「ホアンホアン」のはく製もあったりします。
さらに渋谷のハチ公や南極物語でお馴染みのジロのはく製もあったりします。名前も知っている動物のはく製と言うのはちょっと珍しいですね。
この展示物以外にも建物自体が重要文化財だったりします。
建物を見るだけでも価値がありますね。
(つづく)