今回の散歩は昨年5月に訪問した富山県です。
転職に伴う有休消化を使って一人旅。出張を除けば25年ぶりくらいですね。20代は国内をいろいろ回っていて39都道府県まで制覇したけど結婚してから20年以上更新されていませんでした。今回の旅の目的は未踏の地の二つ、富山県と石川県を制覇すること。
朝一で北陸新幹線「はくたか」に初乗車。長野方向の新幹線に乗るのも23年ぶりです。
下車したのは黒部宇奈月温泉駅。日本一「読み」が長い新幹線駅だそうです。ホームからのエスカレータにある大きな看板にYKK APとありますがここ黒部市がYKK APの建材事業発祥の地だそうです。ちなみに50代のおじさんにとってYKKと言うと月曜のキックボクシング中継ですね。
そして、富山県上陸。40都道府県制覇です。この日はこのメモリアルの一歩を祝すかのような五月晴れの良い天気でした。それにしても新幹線駅ですが商業施設が周りに一切ありません。
あるのは富山地方鉄道の新黒部駅くらい。この鉄道への乗り換えがこの新幹線駅設置の目的なんでしょうね。まぁこの新黒部駅も乗り換えのために新設した駅ですが。
新黒部駅のホームからの景色も牧歌的でいいですね。
よく見ると黒部を宣伝する看板がありますが水田に竹林と農家の風景。都会から来ると本当癒されます。
今回の目的の一つである宇奈月温泉行きの電車が来ました。ヘッドマークはイカ? 調べたら滑川市のゆるキャラ「キラリン」でモチーフはホタルイカだそうです。
自分は乗車前、駅で売店の店員も兼ねたおばちゃんから切符を買ったのですが、無人駅が多いらしくバスと同じ整理券方式ですね。それにしもこれだけたくさん表示される料金掲示板は初めてですね。
車窓からはまもなく田植えを迎える水田と残雪残る北アルプスの山ですかね。
そして味わいのある駅舎たち。
現地の人たちは新しい方がいいでしょうけど旅人にとってはご褒美ですね。
そして終点の宇奈月温泉駅到着。駅舎の前には温泉の噴水。
ホームの端には足湯まである温泉の街です。
駅の施設でありながら新緑の山を眺めながら入れる足湯。
平日だから誰もいませんが休日は賑わいそうですね。
この宇奈月温泉、古くからありそうですが歴史は100年ほど。黒部川の電源開発=水力発電開発の拠点であり、そこで働く労働者を癒す場所でもあり、観光地だったそうです。
こちらは駅前にある黒部の電源開発の歴史を紹介する黒部川電気記念館。日本海側で3000m級の山が連なる黒部は冬に雪が多く、たくさんの雪が蓄積されます。それが春、夏、秋とゆっくり溶け出して川の流れを作り、その力を使って発電する。電気は貯めることが難しいので本当よくできたシステムです。新社会人の頃、電力関連のシステム開発に携わっていたのでちょっと懐かしかったですね。
出発まで駅の待合所で休憩したり、
近くの山を眺めたり。
本当、新緑が眩しい良い天気。
黒部峡谷鉄道はトロッコ電車。遊園地のミニ汽車を思わせるようなフルオープンです。この後ろにはリラックス客車と呼ばれる普通の窓がついたクローズドタイプの客車もありますがこんな気持ちの良い日はやはりトロッコですね。
黒部川を何度か跨ぐ鉄橋ではスリリングな走りも堪能できます。
いよいよ出発。目的の黒薙駅を目指します。
(おまけ)
朝早く店が開いてなかったので昼食はこちらの自動販売機で河鹿の釜めしをゲット。
これはこれで旅情が楽しめていいですね。
(つづく)