2020年の妄想ブログ:
完全自動運転の実用化について、技術的には、あともう少しという段階になったが、法整備がまだまだかかりそう。とりあえず、遠隔での人による監視があれば、クルマに同乗しなくても良いところまで規制緩和された。そこで、注目されたのは車いす障害者による自動運転の監視業務だ。
一般企業で車いす障害者を雇用しようとした場合、スロープなどの移動経路整備や大規模なトイレの改修等が、中小企業にとっては大きなハードルであった。また、通勤において、大都市では混雑が、地方都市では交通インフラの整備で大きな課題を抱えていた。これらの問題に対し、パソコンと十数万円の機材を揃えるだけで在宅で可能な「自動運転の監視業務」が注目されたということだ。
特に注目しているのは地方自治体。2018年ころ、障害者の雇用数を水増ししていた問題が巷を騒がせたが、これならば、市バスや公営施設の送迎などの自治体の業務で雇用できるということで、こぞって求人を出しているようだ。
なお、この自動運転の監視業務、ほとんどの時間、何も問題が起こらないので、眠気の戦いが目下の課題。数年前に開発された運転手の居眠りを検出する機械が、自動運転を監視する人を監視することで解決を目指しているとか。なんか、監視の監視とはややこしいシステムだな。