未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

富山と言ったら薬売り

富山県散歩の続き。

 

富山駅に到着。北陸本線の在来線はJRでなく「あいの風とやま鉄道」という第三セクター。富山の鉄道って廃れているのと思いきやJR高山線はあるし、次世代型路面電車LRT日本で最初に本格導入したりと意外と鉄道王国なんですよね。

こちらがLRT。マイナーなアニメですがゲーム「ペルソナ3」のスピンオフ的な作品「ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜」でよく出てましたね。知名度低いけど音楽が良くて個人的にはFLOWの後期のオープニングが特に好きでした。

こちらの車両はいろんな種類があり、企業コラボしているだけでなく、

警察署協賛?のパトカーデザインとかも。

シンプルなデザインのものもあるが

こんな注意も。行き先が複数あり、本数も多いので利用者は便利な反面、並走する自動車は注意が必要そうですね。

こちらのマンホールはあざみ?

富山と言うとチューリップと言うイメージだが「富山市」に限ればそんなことはなくて、合併前の旧富山市の花だったそうです。あざみの根は薬用にもなり、薬の都富山を表すのにぴったりだったそうです。

こちらは堤町通り。道の東の先には立山連峰が見えますね。

そして西町交差点にあるこの目を引くデザインの建物は富山市ガラス美術館。建物の設計は国立競技場スターバックスリザーブロースタリー東京などで有名な隈研吾

こちらは美術館だけでなく市立図書館も兼ねてます。

図書館としてはかなり立派ですね。

隈研吾らしい木材をたっぷり使ったお馴染みのデザインです。

吹き抜けが気持ちいですね。

確かに図書館ですね。

そして富山市ガラス美術館。観覧料は200円と気軽に入れます。

現代系だと理解するのが難しいアートが多かったりするが素直に「綺麗」と楽しめるものですね。

美術館の近く、堤通一丁目交差点傍にあるこの建物は北陸銀行本店。北陸三県、富山、石川、福井だと都市としては石川県金沢の方が大きいですが金沢を本拠地にしている北國銀行より規模は大きいみたいですね。

ちなみにこの近くにある富山銀行は「富山支店」で本店は高岡市だとか。なんかややこしい。

そして、その目の前にあるのが池田屋安兵衛商店

こちらは老舗の薬問屋で消化や肝臓の動きを良くする「越中反魂丹」の製造、販売もしているそうだ。

部分的には新しいですがこの佇まい、本当懐かしいですね。昭和の終わりころまでは大きな木の看板があるこんな感じの店が残ったりしてましたが、今ではほとんど見ることないですね。

富山と言えば江戸の時代からあった「越中富山の薬売り」。寒さが厳しいこの辺り、冬の出稼ぎ手段として藩を上げてのビジネスだったようですね。家の置き薬として置いてもらい、翌年使った分だけ料金を貰うシステムは画期的な商売だったみたいですね。また、ネットやテレビもない時代、他地域の話が聞けるということで薬売りの訪問は庶民の楽しみの一つだったようですね。

ここでは丸薬づくりの体験もできるそうですが、

もちろん、普通に薬も購入できます。

この辺りの昭和20年から30年代の香りのするパッケージがいいですね。

銭湯の洗面器でお馴染みのケロリンもあります。ケロリンも富山を代表する薬ですね。

現代の薬の方が効果は高い気がしますが、このあたりの薬の方が少し体に優しい感じがしますね。気のせいかもしれませんが。

(つづく)