こんな記事がありました。
小学校にコインパーキングを作るとしたら、値段はどうする?
60分300円と20分100円、どちらが儲かる?
算数の「単位量あたりの」教育としては、どちらも同じだが、儲かるほうはどちらとなるかというと、かなり難しい。
お客にとっては20分100円のほうが、短時間しか使わないときに安く済むし、1時間20分、3時間40分など、60分単位に満たないときも安くなるので、使い勝手が良い。利用したいと思う人がかなり多ければ、60分より短いと一人当たりの客単価は低くくなるが、効率よくお客が埋まるので儲かるだろう。
一方、60分300円のほうは使い勝手は悪い。しかし、ある程度高くても使いたいと思う客がいる場合は高くても使ってくれる。また、もともと利用者が多くない場所で、使い勝手が良くなっても客の数が増えない場所ならば、客単価が高いほうが儲かることになる。
この正解がない問題(厳密にはやってみないと正解がほぼわからない問題)を、議論させることは非常に面白い試みですね。
一方、こんなニュースも。
日本人の子どもたちに好きな果物を尋ねるて、最初の子が「ストロベリー」と答えると他の子たちも「ストロベリー」、「ストロベリー」、「ストロベリー」と答える。
好きなアイスフレーバーはと尋ねると「バニラ」、「バニラ」、「バニラ」と答える。
これは教育というより、日本の社会がこんな風潮を育ているんでしょうか?
そして、この記事のポイントは答えだけはなく、その理由を述べることが重要だということ。理由を考え、他人に伝え、他人と議論する。
正解のない問題に対する教育は、昔から極一部で取り組まれていたと思いますが、最近耳にするVUCAな時代、こんな教育がもっと注目を集めそうですね。
といっても、教えることができる先生が少なそうですが。。。
東京でバニラ、バニラ、バニラといえばこれ? 亀戸駅で見た看板ですが、何が正解か確かにわかりませんね。