2024年の妄想ブログ:
「あれ食べた?」とか「あれどうだった?」とか、言葉が浮かばず「あれ」でごまかすことが多くなった50代。時間をかけると出てくるけど即答できないことが多くなりました。60、70と歳を重ねると言葉だけでなく判断も遅くなることを実感するようになりましたね。
このため、シニア世代の割合が増える以上、ある程度手口がわかっていても特殊詐欺(オレオレ詐欺)の被害者は増える一方でしたが、最近登場した新しいATMが効果を上げているそうです。このATMには利用者の預金引き出しまたは振込みパターンを解析し、普段の利用パターンと違う場合、画面上にCGの女性が出てきて「どのような目的ですか?」と人工音声で確認する機能が装備されているそうだ。
利用者が目的を答えると、ATM側ではその内容をAIで妥当性を判断して、犯罪に巻き込まれている可能性が非常に高い場合は利用を一定期間ロックし、近隣の銀行を尋ねることを勧めます。「還付金」、「過払い」などのキーワードがあった場合は一発で「黒」と判断されます。また、家賃の振込先など事前に銀行へ届け出た口座以外への振り込みでも怪しいと判断されます。
この自動質疑は2つか3つ質問してグレーな場合は、オペレーターに通話回線が繋がり「人」が対応することになりますが、8割くらいはAI側の対応で完結できるそうです。新しい手口が次々に開発される犯罪だけにAIだけでなく人力の対応で漏れを防ぐという考えは非常に有効そうですね。
こちらの機能は首都圏を中心に利用者が一人になりやすいATMから順次対応していくそうです。既にモデル地域としてコンビニやスーパーを除く区内のATMすべてが対応した世田谷区では高い予防効果が上がっているそうです。
個人的には両親がいる地方でも早く普及することを強く願います。
また、監視カメラによる挙動解析(一緒に同席する人やスマホから指示を受けながら操作しているケースの検出)による犯罪巻き込まれ判定の強化や、4桁暗証番号だけではなく指紋認証や顔認証などを組み合わせた多重認証導入によるなりすまし対策も強化してもらいたいです。
本当、安心して年を取れる社会になって欲しいですね。
(Picture By Pixabay)