未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

ダブルスタンダード

自動車のスピード違反は制限速度を何キロ超えたら検挙されるか?

30年前の学生のころ、12km/hまではOKという噂を聞いた。

ググってみると、5年前だがこんな記事があった。

car.motor-fan.jp

結果論になるが15km/h未満のオーバーで検挙されたのは0.0032%。検挙者10万人中3人と非常に低い割合である。この事実だけ見ると15km/hまでは出しても捕まらないと考えるかもしれないが、僅かとは言え捕まることがあるとも言える。法律的には1km/hでも超えれば違反だから当たり前と言えば当たり前だ。

でも、こちらの記事の元警察官の話によると法律(道路交通法)とは別に検挙基準というのが警察内であるそうだ。例えば法律では制限速度60km/hでも、検挙基準は+20km/hの80km/hまで検挙しないという、つまり、ダブルスタンダードですね。

mc-web.jp

それならば内部の検挙基準を公開してもらった方が良いのではと思うが、それはこの記事の中でも述べられているが、緩いほうの検挙基準ギリギリで走る人が大半となり、非常に危険になると予想される。

だということ走る人が大半になり非常に危険だということだ。に合わせて制限速度60km/hでも80km/hギリギリで走る人が大半になり非常に危険だということだ。

 

下の表は制限速度60km/hの道路で個人的な感性で速度分布を予想して実際の平均速度を試算したものだ。現実のルールでは80%の人が制限速度60km/hを厳守、15%が最大10km/h、4%が10~20km超過する予想で平均速度は66km/h。一方、検挙基準が81km/hと公開された場合の想定Aではより多い95%の人が80km/hを厳守するが60km/h前後では遅いと考え71~80kmで走行すると予想され、平均速度は10km/hアップの76km/hと危険度が上がるという結論に繋がった。

 

一方、速度制限を70km/hに上げ、ダブルスタンダードにならないように70km/hを1km/hでも超えたら検挙する想定Bでは、想定A同様仮に95%の人が検挙基準を守るよう61~70km/hで走行すると予想され、現実のルールと比較すると81km/hを超える人は1%から2%に増えるものの、平均速度は66km/hと同じで安全性という意味ではほぼ同じと言える。しかし、検挙対象は1%から5%に大幅アップすることになる。体感的にほとんど変わらないが罰金を取られやすくなるということで人々の不満が高くなるということだ。あくまでも自分の勝手な想像なのでこの予想で間違いないと断言できないが、おそらくこんな感じなんでしょう。

そもそも、この法律は検挙そのもののが目的ではなく、自動車の流れを安全な状態に保つことなので、それが保たれるのならば検挙基準を緩くして人々の不平不満が少なくなるのならば非常に良いやり方ですね。

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また、ダブルスタンダードにするのにはもう一つ大きな理由が想像されます。それは速度測定機の誤り問題。測定方式によっては並走している自動車を誤検知して誤差が生じることがあります。このときの誤差は1km/hを超えるが、さすがに20km/hを超えないと思われる。絶対とは言い切れないが、ほぼほぼ100%の近いパーセントで誤りを防ぐために検挙基準を緩めにしていると想像できますね。だから、検挙されると言い訳はしても、ほとんどの人は確実に制限速度を超えた自覚があるのではないのでしょうか?

 

今回はダブルスタンダードについて話しましたが、自分は30代前半くらいまで二重に基準があるのは悪いことだと感じていました。しかし、今回の例のように集団心理学的に理にかなっていたり、単純な大人の狡さというわけではなかったのです。

それでも、やっぱりわかりにくい話ではあり、40代過ぎの管理職でも説得するのに骨が折れるときがありますね。

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(写真はフィリピンの警官です)