未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(未来予想)パート課長

2023年の妄想ブログ:

 

女性の職場進出というと今や死語に近いが、男は仕事、女は育児と思っている昭和生まれの経営層はまだまだしぶとく生き残っている。それでも優秀な女性がいることはだいぶ理解してきたようで最近耳にするのがパートタイム課長、略して「パート課長」という制度だ。

 

パート課長制度とは、育児のためにどうしても9:00-17:00は無理だけど、10:00-15:00ならばOKというような人材にフルタイムではない、勤務時間限定の課長を任せる制度である。

 

昔みたいに課長は部下の手本となるよう定時退社時刻後も率先して働くという風潮が徐々に薄れてきて、また実務もこなすプレイングマネージャーで管理がおろそかになる課長よりも、本来の管理業務をしっかりするほうが会社にとって有効だという認識が広まった結果、時間より質という考えがこのような制度に繋がったようだ。

 

さらに今まで違う点としては課長は当然管理職扱いで残業時間に応じた従量制ではなく年俸制の給与体系が多いがこのパート課長は時給制の給与体系が多いとか。もちろん時間当たりの給料は平社員より高いが、短くても働いた時間だけ給与が出るという点でまさにパートタイムなのかも。(もちろんインセンティブで成果に応じた分が上乗せされる会社が多いようだが。)

 

実際、マネージメントだけならばフルタイムの量の仕事が無い部署もあるので、余計な出費は抑えられ、かつ優秀な女性人材の流出も防げるこのシステムは経営者側も雇用者側も好評のようだ。

 

ちなみにこの制度を女性や子供のいるものだけに限定している会社では、男性や趣味の副業に時間を使いたい人から適用範囲を広げて欲しいと声も上がっているらしい。

 

ある意味このパート課長は会社側の人間という管理職ではなく、管理という職務を遂行する労働者の一人という考えなのだ。この動きは日本での管理職の考え方を再定義するいい動きかもしれませんね。

 

※2018/8/24の記事を修正、再掲。

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