バグ
中学のころから約40年、この言葉と付き合っている。元の意味は「悪さをする虫」だがプログラム、IT関係者ではソフトウェアの誤り(エラー)という意味だ。
プログラミングを始めた当時は命令文のスペルミスや閉じ括弧の記述漏れなどで発生する"Syntax Error"という構文記述エラーが一番馴染みがあった。命令文を覚えてない初心者の頃、雑誌に載ったプルグラムを書き写した時、荒い印刷で"1"と"l"を間違いに気が付かず、何が違うんだと発狂しそうになるとかありましたね。
その後、自分で考えてプログラムを作るようになってからはエラーとして表示されるバグは可愛いほうで、想定通りの動作とならず、どうしてそんな動きになるのかわからないとか、"暴走"と呼ばれるリセット(システム再起動)やうんともすんとも動かない状態になる、より高度なバグとの戦いの時代に突入しましたね。
そして、仕事でチームでプログラムを書くようになってからはディレクターの思った通りに動かない場合もバグと呼ばれるようになった。現在では要件定義のミス、指示書のミスというドキュメントで責任の所在がはっきりわかるようにしているが、当時は口頭の指示が多く、良く言った言わないの問題になったものです。
さらに近年では要件定義、指示書通りだったとしても、市場に出てから多くのユーザーからこの動きがおかしいと指摘されるものもバグと言われるようになりました。心無い上司からはなぜ、そんなことがわからないんだと言われたりしますが、指示を出す人はそれが正しいと考えているし、プログラムを書く人も指示通り動作するようにしているし、品質保証担当もその指示通り動作することを確認しているので、誰の落ち度でもないんですよね。落ち度があるとするならば、そんな一般ユーザ目線で仕様を評価する担当を設けなかった上司の問題なんですが。。。(と思っても皆発言できませんが)
と、40年も経つとプログラムのバグの意味はどんどん広がっていることがわかりますね。
一方、最近電車の中で聞いた中学生くらいの会話で「〇〇君はバグだよね」という言葉を聞いたのですが、これは非常に嫌な言葉ですね。IT関係者にとってはバグは無くさなければならないというもので、これを人に対して使うということはその人の存在を否定するように聞こえます。もしかしたら、発言した本人はそこまで考えていないかもしれませんが、やはり社会における不適合者という意味とも考えられるので、是非やめて欲しいですね。
※このタイトルの意味が未だにわかりません。