大学生人気のなりたい職業・仕事おすすめランキングTOP10で第三位がプログラマー。
自分がプログラムに興味を持ったのは約40年前でしたが当時、職業としては非常にマイナーで子供が遊ぶゲームを作っている、まっとうな社会人とは見られず怪しげな芸術家や音楽家と同じような存在でした。その当時でも既に化学や機械設計などの業務にコンピューターは使われていたのでプログラム業務はありましたが技術職の作業のひとつという感じでしたね。
それでも大学を卒業するころにはワープロも次第に普及してきて、科学や製造以外のビジネス分野や経理、庶務などの作業でもコンピューターが使われはじめて、プログラマーという仕事は今後増えていくのだろうなという予感はありましたが、DXなどでここ5年くらいの注目度の上昇はスゴイですね。
ところで、プログラマーの仕事って何かというと意外と正しい回答を言える人は少なかったりする。そもそも職場ごとに役割分担によって異なるので誰が見ても正解というのは難しいですが、モニターに向かってプログラムコードをタイピングすることが仕事と思っている人が多いみたいですね。
Twitterでフォローしている「えび」さんのツイートを参考にさせていただくと、それはいわゆる「コーディング」という作業のことで、このツイートのようにこれだけの作業をする「プログラマー」もいるにはいますが極僅かで、多くは「プログラムの設計」、「テスト」、「バグ(不具合)の修正」まで行うのが一般的な「プログラマー」の仕事ですね。
令和になってもこの「コーディング」専用のITエンジニアを見た事ある(VB案件)
— えび@プログラマー (@ebiebi_pg) 2022年9月5日
とっても非効率だったな pic.twitter.com/Cg0pDo22k8
と言っても「設計」や「テスト」の深さや広さに関しては製品やサービスの規模に大きく左右されます。ちょっと規模が大きい場合、例えば4、5人を超えるチームの場合、設計は基本設計と詳細設計に分かれて、基本設計はリーダー格の人が一人でやって、その後、各メンバーが分担して、詳細設計、コーディング、テストを行ったります。
また、10人以上のチームだったり、Androidスマホアプリのように各メーカーでの機種確認が必要な場合、別途専任のテスト業務を行う人がいたりします。その場合、プログラマーは代表的なケースでのテストや自分が受け持っている部分だけのテスト(単体テスト)だけを行ったりします。
と業務範囲に差はありますが、いわゆるプログラミングスキルだけでなく、フローチャートやシーケンス図作成などの設計スキルやテスト関連の知識は必須となりますね。もちろん、顧客要求のドキュメントやプログラムフェーズの前段で「何を作るか」を定義した「要件定義書」を読む国語力は当然必要ですね。さらに言えばタスク管理ツール、関係者と情報をやりとりするチャットツール、プログラムソース管理ツールなどを使う訓練も必要ですが、それを言い出すとキリがないかな。
ということで、プログラマーを目指そうとしている人はプログラムだけ勉強すれば良いというわけではないのでこのあたりも考慮し、もう少し範囲を広げて勉強してみてください。
ちなみに最初に紹介したサイトではプログラマーの平均年収は437万円らしいですが、2017年の調査で10万から11万ドル。2022年9月のレート換算だと1400から1540万円。
物価も高いアメリカなので単純に比較できませんが3倍以上。
プログラマーはリモートワークしやすい仕事と考えると英語での仕事が苦でなければ(翻訳サイトを駆使して)、アメリカでの仕事を探すというのもいいかもしれませんね。
(Picture By Pixabay)