2026年の妄想ブログ:
顔認証を使ったマンションのオートロック解除やオフィスの入室管理システムの実用化は2022年くらいから本格的になってきたが、カメラまたはカメラのついたタブレットを覗き込んで認証する方式が殆どです。
高い解像度の顔画像と十分な光量が必要なので仕方ないが、コンシェルジュのように十数メートル離れたところから見ても判別して、「〇〇さん、こんにちわ」と挨拶できるレベルに到達するのはまだまだですね。
正しく認証されなかったり、他人を誤認したりする割合を限りなくゼロに近づけるためには仕方ないかなと思っていましたが、最近、覗き込まなくても良いシステムの実用実験が行われているとネットで話題になっていました。
このシステムは「事前登録作業なしの上、自然な振る舞いの入室・入館が可能」というのが宣伝文句だそうです。
先ず、認証についてだが3つの手法「顔」と「音声」と「歩き方」を採用しています。
入り口の受付卓の上に身長30cmくらいのホンダASIMOっぽいデザインのコンシェルジュロボットで「顔」と「音声」を担当。人がいるほうに顔が向きおしゃべりをする昔からよくあるコミュニケーションロボットで、このロボに向かって挨拶する人の顔と声で認証するようになっています。
そして、この二つの認証結果に加え防犯カメラも兼ねている天井からのカメラ映像を使って歩き方(骨格の動き)から認証も行っています。確かにこれならば、顔や音声認証でカメラやマイクから1メートルくらい離れる厳しい状況下で個々の認証精度が若干悪くても、その組み合わせにより(顔、声、歩き方の3つの特徴が一致するということで)認証精度を向上させることが可能ですね。
また、これらの各個人の特徴については最初のうち、挨拶するのに加えセキュリティーカードをかざして入室(入館)して、そのときに自動学習するようになっているそうです。この学習により早い人で3日、遅い人でも7日もすればその特徴を覚えて、その後はカードをかざさなくても挨拶するだけで認証してくれるようになるそうです。
ちなみに3つの合計スコアが一定以上であれば認証OKとなりますが、声を出さなくてもロボットを一瞥するときの正面顔と歩き方だけで判断できたり、さらに挨拶なしでも歩き方と横顔で認証される人もいるとか。癖の強い人はちょっと得かもしれませんね。
一方、挨拶をちゃんとしても結構な割合で認証失敗する人も多く、噂によると美人、イケメンほど失敗するとか。平均顔の人は美人、イケメンという話もあるがあながち本当かもしれないが真実は不明です。しかし、失敗する人を慰める方便としては有効なようですね。