未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(未来予想)キリギリスローテーション

2020年の妄想ブログ:

何年か前、働きアリの法則というのが話題になっていた。

これは、働きアリの集団では2割が良く働き、6割が普通に働き、2割がサボるというものだ。

そして、サボっているアリだけを集めると、
その中で2割が良く働き、6割が普通に働き、2割がサボるようになるそうだ。
一方、良く働ているアリだけ集めても、
やはり、2割が良く働き、6割が普通に働き、2割がサボるようになるそうだ。

要は集団で仕事をすると、必ず2割はサボる人が出てくるということだ。

これは人間の企業でも、同じ法則となる明確な研究結果はないが、
多くの人たちが、なんとなく当てはまると感じているようだ。

そこで、ある企業が考えたのが「キリギリスローテーション」だ。

これは、5人一組のチーム内で「キリギリス係」を、月曜から金曜までの5日間で
ローテーションするというものだ。
「キリギリス係」の日は、会社には来なくてはならないが、
1日中、真面目に働かなくて良い日で、
他の社員に迷惑をかけなければ、何をしていても怒られない日なのだ。

もちろん名前の由来は童話「アリとキリギリス」だ。

導入当初は、半信半疑で、多くの社員が普通に仕事をしていたが、
1か月もすると、ネットサーフィン、ゲーム、編み物などをする人がでてきた。
また、仕事とは関係ないアプリを開発したり、趣味のサイトを構築する人もでてきた。

この状況を見て、会社側は特別ボーナスを支給するという新しいルールを提示したそうだ。

支給基準としては、ここでの成果物で儲けが出たり、会社の新しいビジネスに繋がった場合など、
会社が利益を得るケースだけでなく、ネットゲームのランキングが全世界トップテンになったり、
自分の趣味のサイトや動画の月間ビューが規定値を超えた場合なども含まれるそうだ。

その結果、「キリギリス係」の活動が大きく活性して、
この活動で得られた利益は会社利益全体の10%になったとか。
働きぶりも、この活動日のほうが真剣で、「サボりの日」というより「よく働く日」という感じだ。

なんか、「アリとキリギリス」の遊びほうけていたキリギリスが音楽に目覚め、
自分の音楽を極め、CDデビューまで果たしたという感じでしょうか?