未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

焼き芋の苦い思い出

今週のお題「いも」

 

焼き芋には子供のころの苦い思い出があります。

 

小学校1年か2年のころ、冬の風の強い日。「いしやーき、いも。おいもだよ。早く、来ないといっちゃうよ。」と焼き芋売りの軽トラからの放送が聞こえました。

母親にねだり、500円札(古い!)をゲット。

 

嬉しくてお札をポケットに入れず、手に持ったまま、焼き芋売りを探して外に。

ちゃんと握りしめていたつもりですがトラックを見つけた瞬間、突風にあおられ、500円札は宙に舞い、流れの速い水路へ。

 

一瞬のできごとでした。

 

母親からは、

「500円稼ぐのにお父さんがどれくらい頑張らなければならないか、わかってるの?」

と、鬼のような形相で厳しく怒られました。

 

おそらく当時の500円は今の1,000円くらい。

トラック売りの高めの焼き芋でも3本くらいは買えたと思います。

 

500円の重み、お金を稼ぐ大変さを感じました。

岩倉具視さん(500円札の肖像)、ごめんなさい。

 

今でも焼き芋を買うとき、この日のことを思い出します。

ちょっとしたトラウマなのかも。

しかし、ある意味今の自分の経済観念を形作る重要な出来事だったのかもしれません。

 

それにしても、今はスーパーでも焼き芋が買える時代。

1本158円は安くていいです。

しかも昔より甘く、ねっとりしている。

そのことが少しだけ、そのトラウマを癒してくれますね。

 

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 (Picture By Pixabay