仕事で一番付き合いが多かったのは、ベルギーとアメリカの人でしたが、ベルギーの人たちのほうが英語は聞き取りやすかったです。
住んでいる地域の隣接国の言語が使われています。
取り引きがあった会社はオランダに近いエリアだったので、オランダ語(厳密にはフラマン語と言って、オランダ語とは区別しています)を話す人たちでした。
日本人にはピンとこないかもしれませんが、欧州全体で見たとき、言語学上、オランダ語は英語やドイツ語に近い体系で、発音も似たものが多かったりします。
例えば、「ありがとう」は
英語:Thank you (タンキュー? ツァンキュー? ...カタカナだと難しい)
オランダ語:Dank u (ダンキュー)
ドイツ語:Danke schön (ダンケシェーン)
と、イギリス→オランダ→ドイツと少しずつ変化している感じがわかりますね。
ちなみに、他の国はこんな感じですね。
フランス語:Merci (メルシーというよりメゥシィ)
イタリア語:Grazie(グラッツェ)
ポルトガル語:男性=Obrigado/女性=Obrigada(オブリガード/オブリガーダ)
。。。あくまでも一例ですが。
そんな環境もあり、皆さん、子供のころからアメリカやイギリスの英語のテレビ番組を見て、育ったらしく、ほとんどの人がオランダ語と英語のバイリンガルだそうです。
そして、ベースになっているオランダ語の影響もあり、発音は若干、ローマ字読みぽく、日本人にとっては、聞き取りやすかったです。同じ傾向はドイツの人の英語でも言えますね。
加えて、ネイティブでない分、ゆっくりしゃべるので、聞き取りやすい特徴もあります。(アメリカの人は速すぎですが。。。)
しかし、英語とオランダ語で同じスペルで微妙に意味の違う単語や、英語ではあまり使わないが、オランダ語ではよく使う同じスペルの単語を使ったりするときがあって、たまに混乱することがありますね。(日本の方言で、名古屋の「えらい」が「疲れる」という意味で使われるため、意味を取り違えるというような話と同じですね。)
一方、英語を母国語としていても、アメリカ、イギリス、オーストラリアで単語や発音が違うのは有名ですよね。しかし、オーストラリアの人で、数字の8を”アイト”と読むのは慣れなかったです。
また、同じ国でも、訛りがあるとちょっと苦労しますね
アメリカ南部だと"a pen"であれば、"ア ペン"ではなく、"エイ ペン"だったりします。
確かに"A"は"エイ"ですけどね。
また、カタカナにすると、大きく違いますが、実際の発音を聞くとそこまでは大きな差はないので、なんとか聞き取れます。
よく英語を勉強している日本人で、きれいな英語をしゃべりたいという人が、結構いますが、俳優か貴族でも目指さない限り、そこまでこだわる必要はないですね。
ただし、どこまで発音を「崩しても良いか」は、いろんな人の英語をたくさん聞かないと身に着かない感覚ですね。
わかっているのは、ほとんどのカタカナ英語は通じないということでしょうか。
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