中学高校時代、英語は苦手でした。大学も二次試験で英語がない大学を選びました。社会人になっても英語を仕事で使うことは絶対ないだろうと思っていました。
しかし、いつの間にか海外関連業務の部署に異動し数年間は英語と向き合うことに。これでわかったのは英語は苦手なだけで嫌いではなかったこと。だから、海外業務から国内業務に異動してからも8年は週に1時間は勉強してました。と言ってもNHKの英語番組を視聴するくらいですが。
また、この業務を通じて欧州(主にベルギー、オランダ)、アメリカ、中国の人たちと仕事をする機会があったのですが、これが文化を知るという意味で良い勉強になりました。例えば、作業を依頼する場合、細かく手順を提示する、ゴールを明確にする、締め切りを指定することが必須であること。このあたりは日本人同士ならば説明しなくても、何となく良い感じにやってくれるのですが、海外の人との仕事では無理ですね。これは他の国の文化を知るというより、日本独自の以心伝心の文化を強く認識することになりました。
さらに、仕事の考え方として業務範囲が明確で、業務外はタッチしないということが徹底しているのにも驚きました。一括でまとめてやったほうが効率が良いだろうという作業もそれぞれの担当内で分業し、また、ちょっと別の担当に言付けを頼むとかもNGでした。別に彼らは意地悪というわけではなく、それが当たり前のルールであり、そして他の人の業務を代行=侵害となり、そのほうが良くないという考えに基づく振る舞いのようですね。
この辺りも日本だけが特殊環境で、欧米、中国ともジョブディスクリプション(職務記述書)にて自分の業務範囲、作業量が明確になっていて、それさえこなしていれば残業をしなくて良いし、有休も遠慮することなく取れるという感じですね。
しかも、10年以上前ではあるが、欧州や北米のメンバーと話をして、同じような仕事内容でも年収が1.4倍くらい上であることがわかったときは外資への転職を少し意識しましたね。
しかし、海外メンバーとの仕事でも、WEBの翻訳サイトが充実し、対面時もほとんどのケースで通訳の人がいたので、出張での空港、ホテル、レストランでのやり取りで不自由しないくらいにはなりましたが、ビジネス英語が使えますと履歴書に書くほどは上達しませんでした。
今は在宅ワークが増え、仕事上の雑談も含めテキストのチャットでやるようになったので、要所要所で翻訳サイトを利用していけば今の実力でもなんとかなるかもしれませんが、英語のやり取りが少しでもストレスと感じている状態では難しそうですね。
当分は今の会社でがんばっていきます。