未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

ドイツCeBITの思い出

今週のお題「人生最大のピンチ」

 

人生の最大のピンチと言えば以前記事にしたこれだと思いますが、

dad-aslan.hatenablog.com

今回はちょっとだけピンチの昔話を。

 

2003年、ベルギーへ初めての海外出張。ちょうどその時、隣国ドイツでコンピューターエキスポCeBITが開催されていたので、親会社の現地法人メンバーと共に一泊二日で訪問することに。

現地へはクルマで行ったのですがドイツのアウトバーン(高速道路)初体験。ベルギーからオランダ経由でドイツに入ったのですが、ドイツに入った瞬間、道路の舗装が良くなったためかクルマの振動とタイヤのノイズ音が小さくなるのがわかりました。さすが、自動車王国ドイツが誇るアウトバーンですね。

そして、ドイツに入ってからはどのクルマもスピードアップ。自分が乗っていたクルマも220から230kmくらいで走行。危ない感じはしなかったですが後部座席で最初はかなり緊張してました。しかし、上には上がいて、その隣のレーンでBMWとか何台かのクルマに追い抜かれました。相対速度で60km以上はあったと思うので、おそらく300km近く出ていたかと。最高速度無制限とはいえ、これはなかなかできない体験でした。

そんな感じで6時間かけてドイツ、ハノーファーに到着しました。

会場のハノーファー国際見本市会場の広さは約100万平方メートル、東京ドーム21個分の広さ。日本一の幕張メッセの4.5倍以上。また、建物だけでも27号館、約50万平方メートル。このうち、1号館は73,000平方メートルで世界一だとか。

広い会場はこちらのエコなタクシーで移動できます。

各会社専用のパビリオンもあったりする。日本では懐かしのボーダフォン

マイクロソフトXBOXパビリオンも。

現在の社名はHereのNavtech社。

こちらはPND、後付けでダッシュボードの上に置くタイプのポータブルカーナナビ。2000年代、数万円で買えるということで良く売れてました。今では新車購入時、標準装備だったり、オプション割引で備え付けのナビを付ける人が多くなり、さらにスマホのナビアプリでも代用できるので、日本で見かけることはほとんどなくなりましたね。

NTTドコモも出展してました。当時はガラケーiモードの時代ですね。

Nokiaガラケーたち。

機能は全然劣りますが、デザイン的にはガラケーの方が面白かったですね。

あと、正に携帯。小さくて良かったですね。

こちらは普通のキーボードですが、ドイツ語向けでウムラウトと呼ばれるアクセント記号が付いた文字Ä,Ö,Üやエスツェットß(SS)のキーがあるのがちょっと珍しかったです。

そんな、こんなで1日目は終了。目的の1/3も見れなかったので次の日に備えて、早く就寝。そして2日目の朝、部屋の電話が鳴り、ホテルロビーに集合。

とうとう懸念されていたアメリカを中心とした多国籍軍イラクとの戦争が始まることに。いわゆる湾岸戦争だ。どうやら、イギリス他欧州の国もこの戦争の賛同していることで欧州でもテロの危険があるということで、会社から強制帰国命令が出ました。

36時間以内に戻ってくるようにという命令で、全然ドイツは何も影響なかったのですが泣く泣く帰国準備。フランクフルトからの成田に向かう全日空便を予約したとメールがきたが、今回ドイツは1泊だったので、ほとんどの荷物はベルギーのホテルに残したままだった。

荷物をピックするために、再び、アウトバーンを使い6時間かけてブリュッセルのホテルに。荷物をまとめ、チェックアウトしてブリュッセルの空港に。そこから地方便で再びドイツフランクフルトに行き、ようやく帰国へ。自宅に到着したのはハノーファーのホテルを出てから26時間後。自動車6時間→タクシー30分→飛行機1時間→飛行機11時間→電車1時間30分と滅茶苦茶疲れましたね。

本当、そのときのドイツやベルギーは何の危険もなく、現地の人たちには、そのころミサイル発射実験がよく行われていた北朝鮮に近い日本の方が寧ろ危険では?と言われたくらいだ。それでも、会社命令に逆らえないのがサラリーマンですね。