2025年の妄想ブログ:
五感のうち、食事に関しては重要なのは味覚、嗅覚、触覚(食感)と思われるが、一番影響が大きいのは視覚だそうだ。
最近、ある病院で高齢者を対象に行われている「ヴァーチャルディナー」という試みがニュースで紹介されていた。
これはVRヘッドセットを使って、流動食のスープを美味しそうに演出するというものだ。クタクタに煮込まれ、辛うじて形が残っているニンジン、ジャガイモ、肉っぽい具が、ヘッドセットを通してみると「しっかりした形の具」に表現されるというものだ。
レポーターが食べてみると食感的には歯ごたえは無く、味気ないが、見た目が変わるだけで満足度が大きく変わると感想を述べていた。
この演出表現は、当然、スプーンの動作に連動しており、食べた分だけスープ側の具の数も減るようになっていて、最初は違和感があるが、食べているうちに不自然さを感じなくなるそうだ。
また、食べるものだけでなく「背景」の演出機能もあり、病院のベッドでの食事が、波音の聞こえる海辺のテラス、遠くでカッコウが鳴く高原のバルコニー、雑踏が心地よい街のカフェなんかから選ぶことが可能だそうだ。
確かに単なるおにぎりでも、家の中で食べるのと、見晴らしの良い山の上で食べるのとでは、全然味が違いますからね。
この試みですが、利用者からの評判も良く、中には胃腸の調子が良くなって、流動食か卒業する人も何人か出たそうです。
やはり、美味しいものを食べることは人の生きる力に大きな影響を与えているかもしれませんね。
なお、これ以外にも糖尿病患者向けにスイーツを大きく見せる試みも研究しているとか。これは糖尿病でなくても、ダイエット用に利用しても良いかもしれませんね。
(Picture By Pixabay)
今週のお題「夏うた」
VRで夏と言うと細田守監督の「サマーウォーズ」を思い出しますが、この主題歌である山下達郎の「僕らの夏の夢」のハーモニカ演奏動画が良かったりします。