今週のお題「怖い話」
(苦手な人はご遠慮を)
静岡市に住んでいた30年近く前の話です。
静岡と清水(現在の静岡市駿河区と清水区)の境にある有度山の山頂一帯は、日本平と呼ばれ、頂上から富士と清水港の風景を楽しむことができる有名な観光スポットです。
ここには「日本平パークウェイ」と呼ばれる有料の観光道路がありました。今は無料ですが、当時は自動車かバイクしか通行できません。しかし、この道路の途中にポツンと「歩道橋」が設置されていました。
その場所は周りには何の施設もなく、しかも、そもそも歩行者が通らない道路であるため、設置理由が謎の歩道橋でした。
そして、そこは有名な心霊スポット。
その近辺で、小学生くらいの女の子を見た。またはという情報がよく流れていました。
当時、ハイキングで通ったその場所で不幸にも女の子が交通事故で亡くなり、それを悲しんだ母親が心を病んでしまい、私財を投じて誰も使わない歩道橋を設置したという噂がありました。
また、一説には事故後、女の子の幽霊が出るようになったので、鎮魂のために母親が歩道橋を設置したという噂もありました。
その後、近所にキャンプ場があって、そこに繋がる山道のために設置したもので、母親が設置したというのはデマだったようです。
ただし、当時、歩道橋やその周辺で人が歩いているのを見たという話はなく、ほとんど使われてなかったようで、それがこの噂話を広めた要因のひとつだったようです。
ちなみに数年前、やっとその歩道橋は撤去されたそうです。
それでも、今でも「日本平 歩道橋」で検索すると出てくる有名な都市伝説ですね。
なお、日本平パークウェイは夜になると無料になり、かつ頂上は夜景スポットでもあるため、深夜に走る若者が多かったです。自分もその若者の一人でした。工学部の男4人が白いトヨタスターレットで峠を攻めていました。
(Picture By Pixabay)