正月に録画した映画「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」を見ましたのでちょっと感想を述べさせていただきます。(少々ネタバレ含む)
個人的な評価としては正史(オリジナルのガンダムと同じ世界の歴史)のガンダムUC(ユニコーン)の次の時代の話として期待してたのですが、65点ですね。
評価を低くした点としては先ず主人公のヨナ。ウジウジ、ウダウダして、はっきりしないのは歴代ガンダム主人公のよくあるパターンですが、映画という短い尺の中では難しかったのか、それ以外の部分があまり表現できていないので、人間的に薄ぺっらかったのが残念ですね。二人の幼馴染に好かれているのならば、もう少し魅力ある人間として表現、演出して欲しかったです。
ただし、ガンダムあるあるの前回の主人公バナージが今回の主人公より目立つこと(Ζの時のカミーユよりアムロ、SEED DESTINYのシンアスカよりキラヤマトような)を避けたのは良かったです。(ちょっと怪しかったが)
そして、それ以上に表現が薄かったのが敵役のゾルタン。劣化版シャアとしていじけるのは毎度のこととして、深みの無い、見た目通りの単なるキレキャラのヤンキー。世界に恨みがあるわけではないのに、皆が認めてくれないからと切れて地球よ、滅びよという行動はちょっと、、、ですね。
とネガティブな意見を書きましたが、メカのデザインとか武器、捕縛用ネットやセカンド・ネオ・ジオング(例の指からビーム)の戦いの演出は良かったです。個人的にはユニコーンのときから使われている関節から漏れるサイコミューの光の表現、Ζの百式を彷彿させるフェネクスのデザインと黄金のカラーリングが好みですね。
また、全体のストーリーとしても強引な流れはなくまとまっていたので、先ず先ずだったです。
それにしても、最初はニュータイプの覚醒による人と人とのコミュニケーションの課題解決が主題でしたが、この時代になるとニュータイプが時を制御、永遠の命を得るというテーマに変わってきたようです。打ち破るのは精神の壁から時の壁になっていく、ある意味哲学や宗教の普遍的テーマを扱っている点は遠いようで近いような感じですね。
なお、永遠の命に関しては劇中にもあった、こんな仕事をまだ10年先でもやっているのかと考えると有限の時の中で頑張るほうを自分は選択したいですね。
(こちらはお台場のガンダムユニコーンです)
今週のお題「大人になったなと感じるとき」
会社の仕事で、意見の違う相手を打ち負かすことよりも、組織全体の勝利を、できれば参加者全員が何らかの勝利を得られるよう進めることを心掛けれるようになったとき、大人になったと感じましたね。(成人式を上げてからここまで達するのにだいぶかかりましたが)