既にリンク切れとなっているが、先日Yahoo!ニュースに
「イエスマン」に囲まれた組織がどれだけ生産性を下げているか
というタイトルの記事があった。
簡単に言えば、リーダーの周りを「イエスマン」で固めると、当然ながら悪い方向に行向かっても誰もそれに意見することはなく、そのまま堕ちてしまうというほぼタイトル通りの内容です。
前勤めていた会社の社長は部長のころは親しみやすく、いろいろ意見を言いあうことができて良かったのですが、数年前は正にこの感じで脇をイエスマンで固めていました。最後は大きな赤字を出すほどの失敗はしてないが、親会社から来た新しい社長に強引に交替させられたようで、数カ月後には居づらくなって退職してました。(経緯については噂では表には言えない事情がいろいろあったそうですが。)
最近、コラムなどでよく目にする単語で「自己肯定感」というのがありますが、自己よりも、やはり他人から評価、肯定されるほうが気持ち良いものです。いわゆる「ゴマすり」や「おべっか」ではなくても、自分と同じ意見を持つ者がいれば、リーダーとしては仕事を進めようと思ったときに細かく指示を出さなくても済むというメリットから、彼ら、彼女らを要職に任命する気持ちはわかる。別にナルシストでなくても。
しかし、当然ながら偏った思想から出るアイデアは多様性が失われ、最適なソリューションを得る機会を逸し、記事のタイトルにあるように生産性を下がる以外にも、売り上げが下がったり、優秀な人材が流出したりと様々な問題を引き起こしているんでしょうね。
この記事はペンシルベニア大学ウォートンスクールのアダム・グラント教授の著書「Think Again」をベースにしているが、その著書の中で「成功は「自分の意見を批判する」人たちに囲まれた状況からよく生まれる」と語っている。
イエスマンをそばに置きたくなるのは、著者が住んでいるアメリカだけでなく、世界のあるあるだけど、日本は特にそのカラーが強いですね。「長い物には巻かれろ」という考えであったり、「波風を立てるな」という同調圧力が強いというのもありますが、自分のブログ記事でも何回も言ってますが、「批判をする」=「人格を否定する」というように捉える風潮が強いというも大きな一因のようですね。
また、この記事の中でも少し言ってましたが、反対の意見を述べる場合、リーダーを否定しようという考えでなく、自分たち会社を良くしようという気持ちから発言している人も多いと思います。もちろん、失敗したとき、そのリーダーと代わろう目論見から言う人もいるとは思いますが。
「イエスマン」の反対語は「アンチマン(反対者)」ではなく、
「ディファレントオピニオンマン(異なる意見の人)」と捉え、
一考できるリーダーが成功するリーダーの条件なんでしょうね。
ちなみに「イエスマン」はネイティブも使う英単表現ですが、〇〇マンという表現の反対語はないようですね。ちなみに「ノーマン」のスペルは"Norman"で、"No-man"ではないです。(ノーマンと言うと、今は約束のネバーランドを思い出しますが、オジサン世代はプロゴルファーのグレッグ・ノーマンを思い出しますね)
一方、「イエスマン」の反対語として「バットマン」(しかしから初めて反対意見を言う)という表現が良いのではという人が人が、自分はこれに一票投じたいですね。(若干ニュアンスが違いますが)
(Picture By Pixabay)
今週のお題「間取り」
我が家は3人家族ですがトイレは2カ所あります。
戸建てでトイレが2つあるのは平成以降の標準ですね。
40年以上前、実家は3世代同居の7人家族。朝のトイレは戦いの場でした。
今はトイレで悠々自適に時にはスマホで動画とか見て楽しんでいます。
トイレがひとつの生活には戻れないかも。