2024年の妄想ブログ:
50代の自分から見て、小学生から大学生のころテレビは黄金期を迎えていたと思う。学校での友人との会話は昨日のテレビの話でよく盛り上がっていた。そのころに比べたら今のテレビ番組はつまらないと言われてもある意味仕方ないだろう。規制が強くなったとかつまらなくなる理由はいろんあるだろうが、一番大きい理由は番組作りにかけれる予算が当時と比べ格段に安くなったためだろう。
このためか全国ネットの地上波はまだマシだが、BSやローカルテレビ局の昼間や深夜のテレビは通販番組ばかりだ。スポンサーが直接売り込みができる他、簡単なスタジオセットと少し前に売れた芸能人がバイヤーの人としゃべるだけで番組が完成し、制作コストを大幅に抑えることができるメリットが大きいのだろう。
それにしても個人的に好きな人には申し訳ないが通販番組には本当ウンザリだ。しかし、先日ニュースやネットでPCやタブレットの通販でシニアの客を対象に詐欺まがいの方法で強引にサブスクサービスを契約させる問題が話題になって以来、昼間の通販番組の割合が減少し、代わりにYouTubeの動画をベースにした番組を流すようになった。
番組と言っても決まった発信者の動画を順番に流すのではなく、30分ごとに料理、手芸、街ピアノなどのテーマで、そこそこのビューを稼いでいる、いろんな人の動画を集めてランダムで流すというものだ。
ランダムと言っても制作会社の担当の人がテーマに合わせて30分、正確にはCMを除く24分に収まるように選んでいます。そして、一番最後の動画は時間切れになり、途中でフェードアウトして終了することがありますが、原則、オリジナルの動画をそのまま流します。PCやスマホで見たとき違う点は画面内にCMが入らないのと画面右下にオリジナルのYouTube動画へのリンクにジャンプできるQRコードが表示されるくらいです。
また、番組表には「YouTube編み物③」とか「YouTube和食料理⑧」と書かれているだけでテーマと通し番号の数字以外の情報は特に記載されていません。具体的に誰の何の動画が放映されるかはわかりません。ただし、何回か再放送されるので数字を見れば昔見たものかどうかはわかります。
この番組、今さらYouTubeを流してどうなの?という意見もありますがそれなりに好評のようです。その理由の一つは発信側が見せたいものを流すという実にテレビらしいものですが、自分では絶対選ばない、また自分の視聴傾向ではYuoTubeが推してこない動画が新鮮というのがウケているようです。そしてもう一つの理由は通販番組より面白い、この一言につきますね。
また、この番組、放送側としてのメリットは制作費が安く済むこと。基本少し人気があるというくらいの素人に近いYoutuberの動画を選んでいるので放映権はかなり安いとのこと。編集などの作業もほとんどないので昔のドラマ再放送よりかなり安いそうだ。また、基本流行に関係ないテーマが多いので昔の動画を使ってくれるということでYoutuber側にもメリットがあるそうだ。
ちなみに人気のテーマは3位料理、2位こどもで、ダントツ1位は犬、猫などのペット系だそうです。やはり動物子供は強いですね。